有償Mix依頼をしようとしている人「歌ってみたを投稿してるんだけどいつも簡易的なMixでなんか物足りないんだよな~。今回は思い切って有償依頼しよう!って思ったんだけど実際、どのくらいお金がかかるんだろう・・・。やっぱり金額は高い方がいいものができる?あと依頼するときのマナーなんかあれば知りたいな。」
こんな疑問に答えます。
・歌ってみたのMixは500~12,000円くらいまでと幅広い
・金額が高ければMixの質も高いわけではない理由
・依頼するときの基本的なマナーを解説【おまけ】
- ほんみく管理人
- 歌ってみた制作株式会社PXstudio代表取締役
- 一般社団法人日本歌ってみたMIX師協会監事
- ミキシングエンジニア歴:10年以上
- 過去Mix件数:1700件以上
- 歌い手経験あり:3年程度
- Twitterでも発信(@pixl_05)
有償Mixの相場はどのくらい?
こんにちは。ニコ動、YouTubeでMixer(ミキサー)をしているP!xL(ピクセル)(@pixl_05)です。
歌ってみたMixの依頼を有償化にしてから約5年になります。Mixしてきた曲は300曲以上です。
Mix金額は昔は一曲2,000円にしたり、10,000円にしたりしていましたが、今は一曲8,000円(2019年7月から10,000円/曲になりました。)で落ち着いています。
歌ってみた界隈には様々なMix師がいて大体500円~12,000円位で有償依頼を受けている方がおられます。
Mix1件の料金相場は 4、5,000円 くらいです。
金額が高ければMixの質も高いわけではない理由
しかし重要なのは金額が高ければ高いほど質がいいMixとは限らないということです。
仮にMixに8時間かかったとしましょう。8時間かけてMixをし、時給1,000円を貰いたいのだとすればそのMix金額は8,000円になります。
しかし、その人はMixにまだ慣れておらず8時間かかったのだとしたら、あまり完成度の高い音源とは言えないかもしれません。
8時間かけてMixをし、8,000円貰うことを否定しているわけではなく依頼する側が金額が高ければ高いほど高品質なMix音源が返ってくるわけではない。というのを知っておいてほしいのです。
知り合いのMix師さんも呟いていましたが、技術は時間給で計算できるものではありません。
と言いましたがやはり10,000円前後で有料依頼を受けている人は圧倒的にうまい人が多いのは事実です。
そのあたりをしっかりと見極めてから依頼をするようにしましょう。
Mixが上手い下手だけでMix師の価値が決まるわけではない
あなたはどちらのMix師に依頼したいですか?
Aさん:Mixレベル上手い・・・金額3,000円
・DMを送っても一週間に一回しか返信がない
・対応が雑
・納期を守らない
Bさん:Mixレベル普通・・・金額4,000円
・DMを送るとすぐに返信がある
・対応が丁寧
・納期は絶対守る
大体の人がBさんに依頼をしたいのではないでしょうか。
実際に僕の知り合いにもMix師から1か月返事がなかった人がいます。
金額と技術だけを見て依頼するのはちょっと早いかもしれません。
そのMix師の人柄や人間性というのは割と重要です。
実際にTwitter上で絡んでみて、その人のMixを聴いて信頼できると思えたなら依頼する。という形が一番いいですね。
依頼するときの基本的なマナー【重要なことは4つ】
ではこの人にしよう!と決めたときにDMまたはメールを送りMix依頼をします。
有償依頼でも無償依頼でも人と人とのやり取りなので丁寧にしましょう。
ポイントは以下4点です。
- Mix師の依頼ページを必ず読む
- 音声ファイルは一本にまとめて
- カラオケ音源も必ず添付する
- 送信するときはZipファイルにまとめる
簡単に解説していきます。
Mix師の依頼ページを必ず読む
もうこれが最重要事項です。
僕のページでいうと、こういうところを読んでから依頼するようにしましょう。
ここに録音するときの設定や注意点が書かれていることが多いです。
指定のBitやサンプルレートなどがあるので事前に必ず確認しましょう。
録音して送ってしまった後に、これじゃMixできませんと言われてしまったら録り直しですからね・・・。
専門用語で書いている場合が多いので不明点があれば直接DMかメールで問い合わせるといいでしょう。
音声ファイルは一本にまとめて
音源は頭出しをして一本に結合して書き出しましょう。
(頭出し:カラオケ音源とボーカル音源の歌いだしのタイミングを合わせて書き出すこと)
バラバラで送ってしまうとどの音声がどこの部分かわからなくなって依頼主とMix師の間で何度もやり取りをする必要が出てくる可能性があります。
お互いに時間は貴重なのでなるべくそういったことは避けたいですね。
なのでわかりやすいように一本に結合してから送るようにしましょう。
曲によっては声をかぶせて録音しなければならない状況になるときがあります。
その場合は2本になってもOKです。極力少ない本数で書き出して送るようにしましょう。
カラオケ音源を添付する
これは義務ではないです。もしボーカル音源のみしか入っていなければMix師自身でダウンロードします。
ですが、カラオケ音源が入っているとめちゃくちゃ助かります。
なのでもし余裕がある方は『ボーカル音源+カラオケ音源』で送るとより親切です。
送信するときはZipファイルにまとめる
メインボーカル音源と、ハモリ音源と、カラオケ音源を一つずつ送っていませんか?
もしそうしているのであればこれからはZipファイルのまとめて一つのファイルにしてから送信してあげましょう。
送信するZipファイルの名前は【自分の名前 曲名】にするとわかりやすいです。
割と細かいことかもしれませんがものすごく助かります。
まとめ
Mixの金額は500~12,000円と幅広く、高ければいいというわけでもありません。
そしてMixが上手いだけがMix師の価値を決めているわけではありません。
お気に入りのMix師を見つけたが、値段が高い・・・という場合もあるでしょう。
その場合はどうしても仕方がありませんのでそれぞれのお財布事情と相談し、バイトをしてお金をためてから依頼するも良し。
もう少し安い金額で受けているMix師を探すのも良し。
自分でMixをしてみるのも良しです。
余談ですが、Mix師探しはやはりTwitter上がいいでしょう。
理由としてはMixの技術はプロフィールからMix一覧で確認できますし、本人の人柄というのはツイートや他人との絡みでおおよそは確認することができます。
よってMix師探しはなるべくTwitterでというのが僕の意見です(`・ω・)ゞ
おわり!