
配信者「今1万円ぐらいの適当に買ったマイクを使ってて、そろそろワンランク上に買い替えたいな~。なにかおすすめありますか?」
こんなお悩みを解決します。
- 配信マイクの選び方とポイント
- エンジニア推奨のおすすめマイク紹介
- 音質向上のコツとチェックポイント

- ほんみく管理人
- 歌ってみた制作株式会社PXstudio代表取締役
- 一般社団法人日本歌ってみたMIX師協会監事
- ミキシングエンジニア歴:10年以上
- 過去Mix件数:1700件以上
- 歌い手経験あり:3年程度
- Twitterでも発信(@pixl_05)

こんにちは。ニコ動、YouTubeでMixer(ミキサー)をしているP!xL(ピクセル)(@pixl_05)です。
配信マイクの買い替えや選び方に悩む方に向けて、この記事では初心者から本格派まで幅広く解説します。
音質に満足できない、リスナーからノイズを指摘された、もっとクリアな音で配信したい方は必見です。
配信マイクの選び方、エンジニア推奨モデル、音質向上のポイントまで徹底解説します。
1. はじめに:そのマイク、そろそろ替え時かも?ワンランク上の音質で、あなたの配信を次のステージへ!

今のマイクで本当に大丈夫かな…?音質が気になってきたかも。
「今使っている1万円のマイクから、そろそろステップアップしたい!」配信活動を長く続けているとそういう気持ちになってきますよね。よく分かります。
配信の音質は、リスナーの第一印象を大きく左右します。
せっかく面白い話、いい話をしても、音が悪いと内容が伝わりにくくなってしまいます。
逆に、クリアな音質だと「この人の配信、なんか聴きやすいな」と思ってもらいやすいです。

音がクリアだと、配信がもっと楽しくなりそう!
前半はマイク選びの基礎知識、中盤以降では、1万円~の手頃なエントリーモデルから、~10万円クラスの本格派マイクまで、あなたのレベルや予算に合わせておすすめを紹介します。
この記事を読めば、あなたに最適なマイク選びと音質向上のコツが分かること間違いなしです!
マイク選びで失敗しないための知識もたっぷり解説しますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
それではいってみよう!
2. なぜマイク選びが重要?音質が配信の未来を左右する3つの理由

マイクでそんなに違いが出るの?
理由1:リスナーの満足度が劇的に変わる!
クリアで聞き取りやすい音声は、リスナーのストレスを減らします。
長時間の配信でも「聴きやすい」と感じてもらえると、リスナーの滞在時間も自然と伸びます。
逆に、ノイズが多かったり、声がこもっていたりすると、どんなに内容が面白くても途中で離脱されてしまうことが多いです。
理由2:あなたの「伝えたい」がもっと伝わる!
高品質なマイクは、声のニュアンスや感情表現、細かな息遣いまでしっかり届けてくれます。
トークや歌、ASMRなど、どんな配信でもクオリティが一段上がります。
自分の声に自信が持てると、配信そのものがもっと楽しくなりますよね。
理由3:将来的なコスパが良いことも!
「安物買いの銭失い」という言葉がありますが、最初からある程度良いマイクを選ぶ、もしくは適切なタイミングでステップアップすることで、長期的には買い替えの手間や出費を抑えられます。
結果的に、コスパの良い投資になることが多いです。
3. 失敗しない!配信マイク選びの基本5ポイント&ステップアップ時の追加チェックポイント

どんなポイントに気をつければいいの?
【基本編】まずはここを押さえよう!マイク選び5つのポイント
- マイクの種類(ダイナミック vs コンデンサー)
- 接続方法(USB vs XLR)
- 指向性(音を拾う範囲)
- 周波数特性(音の得意不得意)
- 必要なアクセサリーと予算
それぞれのポイントについて、詳しく解説します。
ポイント1:マイクの種類(ダイナミック vs コンデンサー)
マイクには大きく分けて「ダイナミックマイク」と「コンデンサーマイク」の2種類があります。それぞれの特徴と使い分けについて詳しく説明します:
- ダイナミックマイク
- 特徴:感度が低く、周囲の音を拾いにくい
- メリット:丈夫で持ち運びが容易、ファンタム電源が不要
- デメリット:繊細な音の表現が苦手、ノイズが乗りやすい
- 適している環境:ゲーム実況、ライブ配信、少し騒がしい環境
- コンデンサーマイク
- 特徴:感度が高く、繊細な音まで拾える
- メリット:高音質、自然な音の表現が可能
- デメリット:ファンタム電源が必要、衝撃や環境の変化に弱い
- 適している環境:静かな環境での歌、ASMR、雑談配信
「どっちが自分に合うの?」と迷ったら、まずは自分の配信スタイルと環境を考えてみてください。例えば:
- 家族がいるリビングで配信する → ダイナミックマイク
- 静かな自室で歌やASMRをやりたい → コンデンサーマイク
- ゲーム実況がメイン → ダイナミックマイク
- トーク配信がメイン → 環境に応じて選択
また、コンデンサーマイクを使用する場合は、必ずファンタム電源(48V)が必要です。USBマイクの場合は内蔵されていますが、XLR接続の場合はオーディオインターフェースでファンタム電源を供給する必要があります。
ポイント2:接続方法(USB vs XLR)
マイクの接続方法には主に「USB接続」と「XLR接続」の2種類があります。それぞれの特徴と使い分けについて詳しく説明します:
- USB接続
- 特徴:PCに直接接続可能、内蔵プリアンプ搭載
- メリット:セットアップが簡単、追加機材が不要
- デメリット:音質調整の自由度が低い、ノイズに弱い
- 適している人:初心者、シンプルな環境を求める人
- XLR接続
- 特徴:オーディオインターフェースが必要、アナログ信号伝送
- メリット:高音質、細かな音質調整が可能、ノイズに強い
- デメリット:追加機材が必要、セットアップが複雑
- 適している人:本格的な配信を目指す人、音質にこだわる人
XLR接続を使用する場合の注意点:
- オーディオインターフェースが必要(別途購入)
- コンデンサーマイクの場合はファンタム電源(48V)対応のインターフェースが必要
- XLRケーブルも別途購入が必要
- ドライバーのインストールが必要な場合がある
また、最近ではUSBとXLRの両方に対応したハイブリッドタイプのマイクも増えています。将来的なステップアップを考えている場合は、このようなモデルを選ぶのも一つの選択肢です。
ポイント3:指向性(音を拾う範囲)
指向性とは、マイクがどの方向の音を拾いやすいかを示す特性です。
主な指向性パターンには以下のようなものがあります:
- 単一指向性(カーディオイド)
-
正面の音を主に拾い、後ろからの音を抑える。
ソロ配信に最適。
- 超単一指向性(スーパーカーディオイド/ハイパーカーディオイド)
-
カーディオイドよりさらに鋭い指向性を持ち、正面の音をより集中的に拾う。
周囲のノイズをより強くカットできる。
- 双指向性(フィギュア-8)
-
正面と背面の音を拾い、横からの音を抑える。
対談やインタビューに適している。
- 無指向性/全指向性(オムニ)
-
全方向から均等に音を拾う。
会議やグループ収録に適している。
配信では、基本的に単一指向性か超単一指向性がおすすめです。
特に静かな環境で配信する場合は、超単一指向性を選ぶと、キーボードの打鍵音やPCのファン音などの周囲のノイズをより効果的にカットできます。
対談や複数人での配信、特定の音源を狙いたい場合は、双指向性や無指向性なども検討してみてください。
ポイント4:周波数特性(音の得意不得意)
周波数特性とは、マイクがどの高さ(周波数)の音を拾いやすいかを示す指標です。
人間の声は主に100Hz~8kHzの範囲にあり、この範囲での特性が重要になります。
- 低音域(100Hz~300Hz)
- 特徴:声の厚みや温かみを表現
- 適している用途:ナレーション、落ち着いたトーク
- 注意点:低音が強すぎると声がこもる
- 中音域(300Hz~2kHz)
- 特徴:声の明瞭さや存在感を表現
- 適している用途:一般的な配信、ゲーム実況
- 注意点:中音域が弱いと声が聞き取りにくい
- 高音域(2kHz~8kHz)
- 特徴:声の明るさや華やかさを表現
- 適している用途:歌、ASMR、明るいトーク
- 注意点:高音が強すぎると耳障りになる
周波数特性を見ながらマイクを選ぶときのポイント
- 基本的にはフラットな特性(全周波数帯域で均等に拾える)が望ましい
- 自分の声質に合わせて特性を選ぶ(例:声が低い人は中高音域が強いマイク)
- 用途に応じて特性を選ぶ(例:ASMRは高音域の特性が重要)
- レビューで「声が聞き取りやすいか」をチェックする
また、周波数特性は後からEQ(イコライザー)で調整することも可能です。
ただし、マイクの基本特性が良くないと、EQでの調整にも限界があります。
ポイント5:必要なアクセサリーと予算
マイク本体だけでなく、快適な配信環境を整えるために必要なアクセサリーがあります。
予算に含めて考えることで、後から「足りなかった!」と慌てずに済みます。
- 必須アクセサリー
- ポップガード:息の音(ポップノイズ)を防ぐ
- マイクスタンド:安定した位置に固定
- ショックマウント:振動ノイズを防ぐ
- XLRケーブル:XLR接続の場合必要
- 推奨アクセサリー
- マイクアーム:位置調整が自由
- 吸音材:部屋の反響を抑える
- ヘッドホン:モニタリング用
- ケーブルクリップ:ケーブル固定用
予算の目安(XLR接続の場合):
- マイク本体:1.5万円~6万円
- オーディオインターフェース:1.5万円~5万円
- 必須アクセサリー:1万円~2万円
- 推奨アクセサリー:1万円~3万円
USBマイクの場合は、オーディオインターフェースが不要な分、予算を抑えることができます。
また、アクセサリーは最初は必須のものだけを揃えて、必要に応じて追加していくのも一つの方法です。
なお、吸音材は部屋の環境に応じて必要になります。
壁や天井からの反響が気になる場合は、吸音材の導入を検討してください。
【ステップアップ編】買い替え時に特に注目したい追加チェックポイント
- XLR接続への移行メリットを再確認
- マイクの「キャラクター(音色)」の吟味
- 感度と最大入力音圧レベル(SPL)
- オーディオインターフェースの品質と相性
これらのポイントを押さえておくことで、失敗しないマイク選びができます。
4. 【エンジニア厳選】配信用おすすめマイク大公開!
ここからは、エンジニアが実際に推奨するマイクを、モデルごとにスペック比較表で紹介します。

どんなマイクが人気なのか気になる!
【エンジニア推奨:ダイナミックマイク】

まずはダイナミックマイクから!
価格や用途、指向性などを比較しながら、自分に合ったマイクを選びましょう!
e935, e945 / Sennheiser (ゼンハイザー)


機能 | e935 | e945 |
---|---|---|
メーカー | Sennheiser (ゼンハイザー) | |
マイク種類 | ダイナミックマイク | |
接続方式 | XLR | |
指向性 | カーディオイド | スーパーカーディオイド |
周波数特性 | 40~18,000 Hz | |
特徴 | 中高音域に優れたボーカル向け | ノイズ抑制に優れた高性能モデル |
Sennheiser e935/e945は、プロフェッショナルなボーカル収録にぴったりのダイナミックマイクです。
もちろん配信やポッドキャストでも十分な性能を発揮します。
- e935はカーディオイド
- e945はより指向性の鋭いスーパーカーディオイド
を採用していて、周囲のノイズをしっかりとカットしてくれます。
40Hz~18kHzという広い周波数帯域のおかげで、ボーカルの自然な表現力とクリアな音質を両立でき、メタルボディは頑丈、ハンドリングノイズにも強く、マイクを手に持ちながら配信する方でも安心して使えます。
中音域の明瞭さと高音域の伸びが素晴らしく、ボーカルの存在感を引き立ててくれます。
パワフルな歌声の方にピッタリなマイクで、特に女性ボーカルとの相性は抜群!
XLR接続で、オーディオインターフェースを介してPCに接続できます。
本格的な音質を求めつつも、予算を抑えたい方には最適な選択肢です。

コスパに優れたダイナミックマイクとしては有名どころ!
予算があまりない方におすすめできる!
SM7B, SM7dB / Shure (シュア)


機能 | SM7B | SM7dB |
---|---|---|
メーカー | Shure (シュア) | |
マイク種類 | ダイナミックマイク | |
接続方式 | XLR | |
指向性 | カーディオイド | |
周波数特性 | 50~20,000 Hz | |
特徴 | 定番モデル | 内蔵プリアンプ搭載モデル |
Shure SM7B/SM7dBは、放送局やスタジオでよく使われているプロフェッショナル向けのダイナミックマイクです。
配信やポッドキャストでも人気の高いモデルで、50Hz~20kHzという広い周波数帯域を持っているので、ボーカルから楽器まで幅広く対応できます。
カーディオイド指向性のおかげで、周囲のノイズをしっかりとカットし、クリアな音声配信が可能。
特にSM7dBは内蔵プリアンプが搭載されており、ゲインが不足しがちなダイナミックマイクの弱点を補い、別途高価なプリアンプを用意しなくても十分な音量と明瞭さを確保できるため、クリアで力強い音声収録を手軽に実現したい方におすすめです。
特に中低音域の豊かな表現力が特徴で、ボーカルの温かみのある音質を引き出してくれます。
マイク内にエアシールドとポップフィルターが内蔵されているので、別途アクセサリーを買う必要がないのも嬉しいポイント。
XLR接続で、オーディオインターフェースを介してPCに接続できます。
放送局向けマイクの音質を踏襲した設計でありながら、比較的手に取りやすい価格帯も魅力の一つです。

プロ仕様の音質を求める方にぴったり!
本格的な配信を目指す方におすすめ!
MV7, MV7X / Shure (シュア)


機能 | MV7 | MV7X |
---|---|---|
メーカー | Shure (シュア) | |
マイク種類 | ダイナミックマイク | |
接続方式 | USB + XLR | XLRのみ |
指向性 | カーディオイド | |
周波数特性 | 50~16,000 Hz | |
特徴 | 多機能ハイブリッド接続 | XLR専用の廉価版 |
Shure MV7/MV7Xは、ポッドキャストや配信に最適化されたダイナミックマイクです。
MV7はUSBとXLRの両方の接続方式を備えているので、PCに直接つなぐことも、本格的な録音も可能です。
50Hz~16kHzの周波数帯域で、ボーカルの自然な表現力とクリアな音質を両立でき、カーディオイド指向性を採用しているため、周囲の環境音をしっかりとカットしてくれます。
SM7B/SM7dBの弟分にあたるマイクですが、こちらの方がよりすっきりとした現代的な音質という印象で、喋り声や歌声を明瞭に録ることができます。出力ゲインの問題も改善されており、別途マイクプリアンプを用意しなくても十分な音量で収録できます。
さらに、MV7は付属のソフトウェアで音質調整ができるのが特徴で、自分の好みに合わせて細かく調整できます。
SM7B/SM7dBと同じくマイク内にエアシールドとポップフィルターが内蔵されているので、別途アクセサリーを買う必要がないのも嬉しいポイント。SM7B/SM7dBより一回り小さく軽いので、設置の難易度が低くお手軽に使えます。
MV7XはXLR接続のみの廉価版で、同じ音質特性を持ちながら、より手頃な価格で提供されています。
つまり、MV7の音質を保ちつつ、USB接続が必要ない方には、より経済的な選択肢となっています。

USBとXLRの両方使いたい方にぴったり!
初心者から上級者まで幅広く対応!
D7, D5 / AKG (アーカーゲー)


機能 | D7 | D5 |
---|---|---|
メーカー | AKG (アーカーゲー) | |
マイク種類 | ダイナミックマイク | |
接続方式 | XLR | |
指向性 | スーパーカーディオイド | スーパーカーディオイド |
周波数特性 | 70~20,000 Hz | 70~20,000 Hz |
最大音圧レベル | 156dB SPL | 156dB SPL |
特徴 | 力強いボーカルパフォーマンス向け より高解像度・クリアな音質 | コスパ重視のスタンダードモデル 明瞭でバランスの良い音質 |
AKG D7とD5は、どちらもライブや配信で人気のスーパーカーディオイド型ダイナミックマイクです。
D7は上位モデルとして、より高解像度でクリアな音質と、コンデンサーマイクに迫る繊細な表現力が特徴です。
特に高音域の抜けが良く、ボーカルの存在感を際立たせたい方におすすめ。
一方、D5はコストパフォーマンスに優れ、明瞭でバランスの良いサウンドが得られるスタンダードモデルです。
こちらは中音域にフォーカスしたパワフルなサウンドが特徴で、ロックを始め幅広いジャンルや用途にマッチします。
どちらも70Hz~20kHzの広い周波数帯域と156dB SPLの高い最大音圧レベルを持ち、ライブの大音量にも余裕で対応します。
また両モデルとも、頑丈なメタルボディとハンドリングノイズを抑えるショックマウント構造、ポップノイズフィルターを内蔵しており、長時間の配信やライブでも安心して使えます。
D7S/D5SというON/OFFスイッチ付きのモデルも展開されており、配信をしながら手元で素早くミュートすることが出来るのでとても便利です。

自分の声や用途に合わせて選べる2モデル!
高音域の抜け感を求めるならD7、中音域の密度感を求めるならD5がおすすめ!
KSM8 / Shure (シュア)

機能 | KSM8 |
---|---|
メーカー | Shure (シュア) |
マイク種類 | ダイナミックマイク |
接続方式 | XLR |
指向性 | カーディオイド |
周波数特性 | 40~16,000 Hz |
特徴 | 近接効果に強い革新的設計 |
Shure KSM8は、革新的なデュアルダイナミックカートリッジを採用した世界初のダイナミックマイクです。
40Hz~16kHzという広い周波数帯域で、ボーカルの自然な表現力とクリアな音質を両立でき、カーディオイド指向性のおかげで、周囲のノイズをしっかりとカットしてくれます。
最大の特徴は、ダイナミックマイク特有の近接効果を大幅に抑えた設計で、マイクとの距離が変わっても音質の変化が非常に少ないことです。
これにより、配信中でも自由な動きができ、ボーカリストとしての表現力も活かせます。距離や角度による音質の変化が最小限に抑えられており、とても自然な音質で収録できます。上品なサウンドで、トークにもオススメです。
マイク内にエアシールドとポップフィルターが内蔵されているので、別途アクセサリーを買う必要がないのも嬉しいポイント。
XLR接続で、オーディオインターフェースを介してPCに接続できます。
その革新的な技術と音質は、かなり魅力的な選択肢だと思います。

自由な動きをしたい方にぴったり!
プロフェッショナルな配信におすすめ!
AE4100, AE6100 / Audio-Technica (オーディオテクニカ)


機能 | AE4100 | AE6100 |
---|---|---|
メーカー | Audio-Technica (オーディオテクニカ) | |
マイク種類 | ダイナミックマイク | |
接続方式 | XLR | |
指向性 | カーディオイド | ハイパーカーディオイド |
周波数特性 | 90~18,000 Hz | 60~15,000 Hz |
特徴 | コスパ抜群の万能モデル | ノイズ抑制に優れたライブ向け |
Audio-Technica AE4100/AE6100は、ライブステージでの使用を想定して作られたプロフェッショナル向けのダイナミックマイクです。
配信でも十分な性能を発揮し、AE4100はカーディオイド、AE6100はハイパーカーディオイドという指向性を持っていて、周囲のノイズをしっかりとカットしてくれます。
AE4100は90Hz~18kHz、AE6100は60Hz~15kHzという周波数帯域で、それぞれの用途に最適化された音質特性を備えています。AE4100は声だけでなく楽器の収録にも適した万能型で、AE6100はボーカル用途に特化したモデルになっています。
どちらも小さな声から大きな声まで素直に届けることができる性能を持っています!特に、高音でのシャウトなどを多用する力強い歌唱スタイルの方にオススメ!
3層構造のヘッドケースと内部構造の工夫により、ポップノイズとハンドリングノイズを軽減しています。
XLR接続で、オーディオインターフェースを介してPCに接続できます。
約1.7~1.8万円という価格は、プロ仕様のマイクとしてはかなりお手頃で、コストパフォーマンスも抜群です。

ライブ感のある配信にぴったり!
コスパ重視の方におすすめ!
AT2040 / Audio-Technica (オーディオテクニカ)

機能 | AT2040 |
---|---|
メーカー | Audio-Technica (オーディオテクニカ) |
マイク種類 | ダイナミックマイク |
接続方式 | XLR |
指向性 | ハイパーカーディオイド |
周波数特性 | 80~16,000 Hz |
特徴 | 配信特化型オールインワン設計 |
audio-technica AT2040は、配信やポッドキャスト、ナレーションといった音声コンテンツ制作用に設計されたダイナミックマイクです。「喋り」に最適化された設計と音質で、雑談配信やゲーム配信がメインの方にオススメです。
ハイパーカーディオイドという非常に指向性の鋭い特性を持ち、マイク正面の音声を的確に捉えつつ、周囲の環境音やキーボードの打鍵音などのノイズを効果的に抑制します。
これにより、防音環境が整っていない自宅での収録においても、クリアで聞き取りやすい音声を実現します。
本体にはショックマウント機構が内蔵されており、マイクスタンドやアームから伝わる振動ノイズを軽減。
さらに、吹かれ(ポップノイズ)を防ぐためのポップフィルターも内蔵しているため、別途アクセサリーを用意する必要が少なく、手軽に高品質な収録を始められます。
XLR接続で、オーディオインターフェースなどを介してPCに接続します。
放送局向けマイクの音質を踏襲した設計でありながら、比較的手に取りやすい価格帯も魅力の一つです。

自宅での配信にぴったり!
初心者の方におすすめ!
M80, M81 / TELEFUNKEN (テレフンケン)


機能 | M80 | M81 |
---|---|---|
メーカー | TELEFUNKEN (テレフンケン) | |
マイク種類 | ダイナミックマイク | |
接続方式 | XLR | |
指向性 | スーパーカーディオイド | |
周波数特性 | 50~18,000 Hz | 30~18,000 Hz |
特徴 | 明るく華やかな音質 | 中低音に強く、豊かな表現力 |
TELEFUNKEN M80/M81は、ステージやスタジオでの使用を想定して開発された高性能ダイナミックマイクです。
配信でも十分な性能を発揮し、スーパーカーディオイドという鋭い指向性を持っているので、マイク正面の音声をしっかりと捉えつつ、周囲の環境音を効果的にカットできます。
M80は50Hz~18kHz、M81は30Hz~18kHzという広い周波数帯域で、それぞれの用途に最適化された音質特性を備えています。
M80は煌びやかな高音域が唯一無二で、非常にハリのある音質が特徴です。
対するM81は全体的にフラットな特性で、中低音域も豊かに収録することができます。
近接効果が少なく、ハウリングにも強い設計です。重たいので手持ちで使うにはやや不向きですが、それでも使う価値があるマイクです。
XLR接続で、オーディオインターフェースを介してPCに接続できます。
約3.9万円という価格はダイナミックマイクにしては少し効果ですが、その高い音質と耐久性を考えると、かなり魅力的な選択肢だと思います。

高音質を求める方にぴったり!
本格的な配信におすすめ!
ミニコラム

「マイクって高ければ高いほど音質がいいの?」
「マイクの値段が高いほど音質が良くなる」と思われがちですが、必ずしもそうではありません。
確かに、ある程度の価格までは、値段が上がるほどマイク内部の部品や設計の精度が上がり、クリアでノイズの少ない良い音が得られることが多いです。
特に、2〜5万円帯のマイクでは、価格と音質が比較的比例しやすい傾向があります。
しかし、5万円を超える価格帯になると、音質そのものではなく、「使いやすさ」「耐久性」「特定の用途への最適化(ライブ向け・録音向けなど)」やブランドの価値にお金がかけられている場合が多くなります。
また、マイク単体だけでなく、「使う環境」や「オーディオインターフェース」も音質を大きく左右します。
例えば、どれだけ高価なマイクを購入しても、部屋の雑音や反響対策ができていなければ、良い音質にはなりません。
初心者の方へのおすすめは、まず「自分がどんな目的で使うか」をはっきりさせ、その用途に適した2~5万円の間でマイクを選ぶことです。
そのうえで、録音環境の改善やオーディオ機材に少しずつ投資するほうが、結果的に満足できる音質を得られるでしょう。

【エンジニア推奨:コンデンサーマイク】
次に、エンジニアが実際に推奨するコンデンサーマイクを、モデルごとにスペック比較表で紹介します。

どんなコンデンサーマイクが人気なのか気になる!

次はコンデンサーマイク!
価格や用途、指向性などを比較しながら、自分に合ったマイクを選びましょう!
C214, C314, C414 XLS/XLII / AKG (アーカーゲー)




機能 | C214 | C314 | C414 XLS | C414 XLII |
---|---|---|---|---|
メーカー | AKG (アーカーゲー) | |||
マイク種類 | コンデンサーマイク | |||
接続方式 | XLR | |||
指向性 | カーディオイド | 単一/超単一/無指向性/双指向性 | 9パターン切替 | |
周波数特性 | 20~20,000 Hz | |||
特徴 | 自然な音質の入門機 | 多機能な中級機 | 原音忠実な本格機 | ボーカル特化の本格機 |
AKGのCシリーズは、マイク界の名機C414の血を引く高品質マイクたちです。
C214は入門機として約4.3万円とお手頃ながら、自然な音質が魅力です。
声や楽器をクリアに拾い、宅録にステップアップしたい方にぴったり。
より多機能なC314(約7万円)は4種類の指向性を切り替えられ、一人配信から対談まで幅広く活躍します。
上位機種のC414 XLS/XLIIはプロの現場でも愛用される本格モデル。
9種類の指向性切替やノイズ対策機能を搭載し、あらゆる音源に対応できます。
XLS(約9万円)は原音に忠実、XLII(約13万円)はボーカルを際立たせる特性があり、用途に応じて選べます。
少し高価ですが、その音質はプロからも高い評価を得ています。
AT4040, AT4050 / Audio-Technica (オーディオテクニカ)


機能 | AT4040 | AT4050 |
---|---|---|
メーカー | Audio-Technica (オーディオテクニカ) | |
マイク種類 | コンデンサーマイク | |
接続方式 | XLR | |
指向性 | カーディオイド | 3パターン切替 |
周波数特性 | 20~20,000 Hz | 20~18,000 Hz |
特徴 | 素直な音質の入門機 | 多用途に対応する万能型 |
オーディオテクニカのAT40シリーズは、宅録からプロの現場まで幅広く活躍するコンデンサーマイクです。
AT4040(約4万円)は、声や楽器の音をありのままに捉える「素直な音質」が特徴です。
余計な色付けをせず自然な収録ができるので、あとから音作りする際にも扱いやすいんです。
小さな音の変化もしっかり拾うので、歌のささやきや楽器の余韻までクリアに録れます。
コスパも良く、初めての本格マイクとしても人気があります。
上位モデルのAT4050(約8.5万円)は、3種類の指向性を切り替えられる多機能タイプ。
一人の配信からグループ録音、対談まで、シーンに合わせて使い分けられます。
大きな音も歪まず録れる頑丈さも魅力です。
やや高価ですが、1本あれば様々な用途に対応できる万能選手として、プロのスタジオでも愛用されています。
OC16, OC18 / Austrian Audio (オーストリアンオーディオ)


機能 | OC16 | OC18 |
---|---|---|
メーカー | Austrian Audio (オーストリアンオーディオ) | |
マイク種類 | コンデンサーマイク | |
接続方式 | XLR | |
指向性 | カーディオイド | |
周波数特性 | 20~20,000 Hz | |
特徴 | 高級感ある透明な音質 | ハイエンド志向の超高解像度 |
Austrian Audioは、老舗メーカーAKGの元エンジニアたちが立ち上げた新しいブランドです。
ウィーン発のこのメーカーは、伝統的な音づくりの技術に新しいアイデアを加えた製品で注目を集めています。
OC16(約4万円)は高級モデルと同じパーツを使いながらも、機能をシンプルにすることで手頃な価格を実現しました。
透明感のある自然な音質が特徴で、歌声や楽器の繊細な表現もしっかり捉えます。
低い音をカットする機能も付いているので、部屋の振動音なども軽減できて便利です。初めての本格マイクとしてもおすすめです。
OC18(約10万円)は、同社の最高級技術を詰め込んだモデル。
非常に静かな録音が可能で、ささやき声から大きな音までクリアに録れます。
音の細部までしっかり捉える高解像度サウンドが魅力で、プロの現場でも重宝されています。
どちらのモデルも本格的な配信や録音にこだわりたい方に向いています。
LCT 240 PRO, 440 PURE, 540 S / LEWITT (ルウィット)

機能 | LCT 240 PRO | LCT 440 PURE | LCT 540 S |
---|---|---|---|
メーカー | LEWITT (ルウィット) | ||
マイク種類 | コンデンサーマイク | ||
接続方式 | XLR | ||
指向性 | カーディオイド | ||
周波数特性 | 20~20,000 Hz | ||
特徴 | 抜群コスパの入門機 | 低ノイズ高品質 | 超低ノイズASMR向け |
ルウィットは、近年人気急上昇中のオーストリア発マイクブランドです。
高音質なのにお手頃価格という、配信者にはうれしい特徴があります。
LCT 240 PRO(約1.8万円)は、この価格とは思えない高品質が魅力の入門機。
大きな音も歪まず録れるタフさと、ボーカルから楽器まで何でも録れる万能性が人気の秘密です。
シンプル設計で初心者でも扱いやすく、配信やポッドキャストを始めたい方にぴったりです。
中級機のLCT 440 PURE(約4万円)は、同価格帯では珍しい「超低ノイズ設計」が特徴。背景に雑音が入りにくく、クリアな音質が得られます。
声や楽器の細かい表現も逃さず捉え、プロ顔負けの録音が可能です。同価格の他社製品と比べても音質で高評価を得ています。
最上位機種LCT 540 S(約10万円)は、「人間の耳の限界を超える静けさ」を実現したマイク。
その名の通り「氷点下級」の超低ノイズ性能で、全ての周波数帯域におけるセルフノイズ量が人間の可聴限界を下回るように調整されています。それによりささやき声やASMR、繊細な楽器演奏も背景ノイズなしで録音できます。
高額ですが、その透明感ある音質は最上級の配信や録音に求められる水準を満たしています。
Origin, Spirit / Aston Microphones (アストンマイクロホンズ)


機能 | Origin | Spirit |
---|---|---|
メーカー | ASTON MICROPHONES (アストンマイクロホンズ) | |
マイク種類 | コンデンサーマイク | |
接続方式 | XLR | |
指向性 | カーディオイド | 無指向・カーディオイド・双指向性 |
周波数特性 | 20~20,000 Hz(±3dB) | |
特徴 | オールインワン設計の個性派 | 多用途指向性切替モデル |
イギリス発のAston Microphonesは、個性的なデザインと優れた音質が特徴のメーカーです。
見た目のかっこよさと実用性を兼ね備えた製品で人気を集めています。
Origin(オリジン)(約4.3万円)は、独特の波形デザインが目を引くマイクです。
最大の特徴は、別売りのポップガードやショックマウントが不要なこと!マイク本体に防振機構と息除け用のメッシュが組み込まれているので、買ってすぐに高品質な録音が始められます。温かみがある自然な音質で、歌声や楽器を美しく捉えます。デザイン重視の方にもおすすめの一本です。
Spirit(スピリット)(約6万円)は、Originの多機能版。
3種類の指向性を切り替えられるので、一人配信から対談、複数楽器の録音まで幅広く対応します。ノイズが少なく透明感のある音質で、細かい調整機能も充実。大きな音も小さな音も美しく録れるので、様々な使い方をしたい配信者やクリエイターにぴったりです。見た目と性能を両立させたい方におすすめです。
これらAston Microphonesのマイクはセッティングのお手軽さと独特の温かみがある音質で人気を博しており、一時期は「使うだけで歌が上手くなったように聴こえるマイク」として大流行しました。
TLM102, TLM103, TLM107 / Neumann (ノイマン)



機能 | TLM102 | TLM103 | TLM107 |
---|---|---|---|
メーカー | NEUMANN (ノイマン) | ||
マイク種類 | コンデンサーマイク | ||
接続方式 | XLR | ||
指向性 | カーディオイド | カーディオイド | 5パターン切替 |
周波数特性 | 20~20,000 Hz | ||
特徴 | コンパクトな最高級入門機 | 放送局御用達の定番 | 多機能フラッグシップ |
ノイマンはマイク界の最高級ブランドとして知られ、世界中のプロスタジオで使われています。
TLM102(約13万円)はノイマン入門機ながら驚くほどクリアな音質で、繊細なニュアンスまで表現可能。
TLM103(約16万円)は放送局でも愛用される定番モデルで、声の透明感と存在感を引き出します。
TLM107(約20万円)は5種類の指向性切替と幅広い調整機能を持つ多機能モデル。
いずれも高価ですが、本格的な配信や録音を目指す方への最高の選択肢です。
マイクだけでは解決しきれない壁
高性能なマイクを選んでも、それだけでは解決が難しい音の問題があります。
例えば、「サーッ」というホワイトノイズは、マイク自体の性能限界やケーブルからの電気的ノイズが原因となることがあり、完全には消しきれない場合があります。
また、口を開閉する際の「ペチャ」といったリップノイズは、マイクの性能というより発声方法に起因します。
さらに、部屋の壁や天井に音が反射して響いてしまう「部屋鳴り」は、マイクの指向性である程度は軽減できますが、根本的な解決には部屋の吸音対策が必要です。
BGMと声の音量バランス調整も、マイク単体ではなく配信ソフトやミキサー側の役割となります。
このように、マイクは音を拾う入り口ですが、音質全体は録音環境、発声方法、そして最終的な音の調整など、多くの要素が絡み合って決まるのです。

ノイズや反響音って、どうやって対策すればいいの?
これらの問題への詳しい対策については、以下の記事も参考にしてください。
- 【VTuber配信】大声でも音割れしない!OBSおすすめ設定&原因解説
- OBSでの配信中にマイクのノイズが気になる?『サーッ』という音を消す方法を徹底解説!
- 【配信】「音が小さい/大きい」と言わせない!”ちょうどいい”配信音量に調整するコツ
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自分ひとりじゃ難しいかも…
前のセクションで触れたように、高性能なマイクを手に入れても、それだけでは解決できない音の問題はたくさんあります。
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専門知識は不要です。私たちに任せて、あなたはコンテンツ制作に集中し、貴重な時間を節約しましょう。
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OBSのフィルターやVSTプラグイン設定、自分でやるのは大変ですよね。

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- OBS標準フィルターの最適化
- VSTプラグイン導入・設定
- クリアで聞きやすい音声の実現
- あなたに合ったリバーブの設定
- ノイズ除去・音割れ防止の設定
あなたの声、本当はもっと”いい音”で届けられます。
7. まとめ:最適なマイクで、あなたの配信を次のレベルへ!

この記事を読んで、マイク選びや音質向上のヒントがたくさん得られました!
初心者から上級者の方まで、この記事が最適な一本を見つける手助けになれば嬉しいです。
良い音は配信者にとって最高の武器。
自信を持って、あなたらしい配信をリスナーに届けてください。

あなたの配信ライフがより楽しく、充実したものになることを願っています!