![](https://piko-mix.com/wp-content/uploads/2022/06/Group-1-removebg-preview-300x271.png)
Mixer(ミキサー)「ハモリがうまくなじまない・・・メインボーカルにぶつかってしまって音がごちゃごちゃするし、音を下げ過ぎるとハモリが聞こえなくなる・・・なにかコツがあれば教えてほしいです。」
こんなお悩みを解決します。
- ハモリを綺麗になじませるコツを5つ解説
- ぼくが使っているプラグイン設定も公開
![](https://piko-mix.com/wp-content/uploads/2022/07/hgVc2wJY-2.jpg)
- ほんみく管理人
- 歌ってみた制作株式会社PXstudio代表取締役
- 一般社団法人日本歌ってみたMIX師協会監事
- ミキシングエンジニア歴:10年以上
- 過去Mix件数:1700件以上
- 歌い手経験あり:3年程度
- Twitterでも発信(@pixl_05)
![](https://piko-mix.com/wp-content/uploads/2020/01/262A127D-0B6A-4362-B4B1-4D3EDA78D48A-150x150.jpg)
こんにちは。ニコ動、YouTubeでMixer(ミキサー)をしているP!xL(ピクセル)(@pixl_05)です。
今まで500件以上のMixを担当してきました。
先日、下記のツイートをしました。
ハモリ(コーラス)のミックスって、意外と難しいですよね。
普通にメインより音を小さくするだけだと、ボーカルラインとぶつかってごちゃごちゃしてしまったり、かといって小さくしすぎると聴こえなくなってハモリが入っている意味があまりなくなってしまったり・・・
ということで、今回はボーカルMixのハモリの処理の仕方について解説していきます。
今回使う音源はこちら↓
ハモリ処理前
ミュージックミュージック このゆびとまれ
サイレンスサイレンス さわがないで
赤線部分のハモリを処理していきます。
ハモリ処理後
いい感じです。
それではいってみよう!
【Mixテクニック】ハモリを綺麗になじませる5つのコツ
改めて『ハモリを綺麗になじませるコツ』をまとめると
- コンプを深くかける
- EQで低域めっちゃ削る、芯を抜く
- ダブラーでワイドに広げる
- リバーブで空間を広げる
- 音量バランスを整える
です。
順番に解説していきます。
コンプでハモリが前に出てくるのを防ぐ
まずコンプレッサーで頭をつぶします。
僕の場合はとりあえずアタック最速リリース最遅にしてます。
こうすることによって、ハモリが前に出てくるのを防ぐことができます。
ハモリはあくまでもメインの引き立て役。
![](https://piko-mix.com/wp-content/uploads/2019/12/1-5.png)
これで一旦、ハモりの主張を抑えます。
使ったプラグイン『Renaissance Compressor』(Waves Goldにパッケージ)
![](https://piko-mix.com/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
EQで芯を抜いて奥行きを出す
次にEQでハモリの芯を抜いていきましょう。
メインボーカルの後ろの方で歌っているイメージにします。
![](https://piko-mix.com/wp-content/uploads/2019/12/2-7.png)
基本的には500Hzをばっさりカットです。
この時メインボーカルと同時に聴きながら、カットする箇所を左右にずらして耳で確認しましょう。
メインボーカルとハモリが気持ちよくマッチする箇所がありますのでそこで止めます。
使ったプラグイン『Ozone11 Equalizer』
ダブラーでワイド(左右)に広がりを出す
次に、ハモリを左右に振ります。
僕はいつもWavesのdoubler2を使っています。
設定はこう。
中心を抜いて左右に広げる設定です。
![](https://piko-mix.com/wp-content/uploads/2019/12/3-7.png)
ここまででメインボーカルの左右斜め後ろにハモリが来ている状態です。
使ったプラグイン『Doubler2』(Waves Goldにパッケージ)
![](https://piko-mix.com/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
リバーブで空間を広げる
ここから更にハモリっぽくしていきましょう。
リバーブを使って空間を広げてあげます。
センドで深めにかけてあげましょう。
この時も当然ですが、メインボーカルとのバランスを聴きながらですよ。
リバーブのかけすぎでハモリが曇らないように。
ぴったりマッチする場所を探しましょう。
音量バランスを整える
最後にメインボーカルとの音量バランスを整えます。
ここは好みです。
僕の場合は曲調にもよりますが、基本的に『聴こえるか聴こえないかくらい。ハモリを消すと物足りなくなるくらい。』を目安にボリューム調節しています。
改めて処理前と、処理後の音を確認してみましょう。
ハモリ処理前
ハモリ処理後
これでも綺麗にならないという場合は?
これでもイマイチ・・・という場合は以下2点を改善してみましょう。
- 上記で設定してきた数値を変えてみる
- そもそも、ハモリの音程とタイミングが合っていないので合わせる
特に『ハモリの音程とタイミングが合っていない』場合はいくらエフェクトで処理しても綺麗になじみません。
ピッチ補正ソフトを使って綺麗に音程とタイミングを合わせましょう。
![](https://piko-mix.com/wp-content/uploads/2019/12/【歌ってみた】-音質向上!-iPhone録音でオススメのマイク3選-29-300x200.png)
![](https://piko-mix.com/wp-content/uploads/2024/01/Melodyneの使い方-300x158.png)
ハモリを綺麗になじませるコツまとめ
![](https://piko-mix.com/wp-content/uploads/2019/03/adolescent-blur-child-236149.jpg)
いかがだったでしょうか?
最後にハモリ処理のコツをもう一度まとめておきます。
- コンプを深くかける
- EQで低域めっちゃ削る、芯を抜く
- ダブラーでワイドに広げる
- リバーブで空間を広げる
- 音量バランスを整える
です。
これでもなじまない場合は、そもそも音程とタイミングが合っていないのかもしれません。
ピッチ補正ソフトでしっかりと合わせましょう。『【初心者必見!】初めてのボーカルピッチ補正ソフトは『〇〇』がオススメな理由』でオススメのピッチ補正ソフトを解説しています。
ぶっちゃけハモリの質なんてのは好みなのですが、僕なりの処理の仕方を解説しました。
これを元に自分の好みに近づけていってください(`・ω・)ゞ
そんな感じっ
おわり!