駆け出し歌い手「Mix依頼の時は頭出ししてくださいって言われたけど、頭出しってなんだ?どうすればいいんだ?誰か教えてください。」
こんなお悩みを解決します。
- 頭出しとは
- 頭出しのやり方をわかりやすく解説
- ほんみく管理人
- 歌ってみた制作株式会社PXstudio代表取締役
- 一般社団法人日本歌ってみたMIX師協会監事
- ミキシングエンジニア歴:10年以上
- 過去Mix件数:1700件以上
- 歌い手経験あり:3年程度
- Twitterでも発信(@pixl_05)
こんにちは。ニコ動、YouTubeでMixer(ミキサー)をしているP!xL(ピクセル)(@pixl_05)です。
「頭出しのやり方がわからなくて・・・」
Mix師をしているとこういったご相談をよく受けます。
主に『Audacity』という録音ソフトでレコーディングしている人に多いご相談です。
頭出しは歌い手さんにとって必須のスキルです。
頭出しが出来ることによって、Mix師の負担を減らせます。
その結果、Mix作業がスムーズに進み納期が早まったり、Mix師に気持ちよく仕事がしてもらえるようになります。
逆に頭出しが出来てないとMix作業が遅れたり、Mix師によっては頭出しの追加料金がかかることがあります。
今回は頭出しのやり方についてわかりやすく解説していきます。
歌ってみたでいう頭出しとは
頭出しとは一言で言うと
カラオケ音源とボーカル音源のタイミングを合わせて書き出すこと
です。
頭出しが必要なのは『Audacity』という録音ソフト
冒頭でも述べましたが、『Audacity』という録音ソフトでレコーディングしている人は頭出しが必要です。(他のソフトにもあるかもしれませんが)
逆に、DAW(ダウ)でレコーディングしている人は自動的に頭出しされるのでわざわざ『頭出し』という作業をする必要がありません。
なので僕は『Audacity』での録音をオススメしていません。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
歌ってみた録音に『Audacity(オーダシティ)』はオススメしない3つの理由
実際に頭出しができていない音源とできている音源
録音ソフトについては一旦置いておいて、頭出しについて話します。
頭出しができていない状態
実際に依頼者さんが送ってきた頭出しができていない音源です。
パートごとに分けて録っているのが分かりますが、ボーカル音源が全て左に寄っていますね。
これで再生すると、全てのボーカル音源が一斉に再生されてしまいます。
頭出しができている状態
次に実際に依頼者さんが送ってきた頭出しができている音源です。
これを再生すると、オケに合わせてボーカル音源が流れます。
ただ、これも1発録りでレコーディングしたのではなく、パートごとに分けて録っているはずです。
しかしキッチリとカラオケ音源にタイミングが合っています。
これが頭出しができている状態となります。
頭出しのやり方を超わかりやすく解説
ではここから頭出しのやり方を解説していきます。
非常に簡単です。
手順は以下の通り
- DAWにオケを貼り付ける
- 2ボーカルを貼り付ける
- 3波形に合わせてボーカルを並べる
- 4書き出す
今回はStudio One 5というDAWを使って解説しますが、要領はどのDAWでも同じです。
順番に解説していきます。
①DAWにオケを貼り付ける
まずDAWにカラオケ音源を貼り付けます。
そもそもDAWを持っていないという人は下記記事を参考にインストールしてください。
もちろん無料です。
②ボーカルを貼り付ける
次にボーカルを貼り付けます。
③曲に合わせてボーカルを並べる
曲に合わせてボーカルを並べます。
曲を聴きながらぴったり合うように並べましょう。
重なってしまう場合は新しいトラックを作る
こんな感じでボーカルとボーカルが重なってしまう場合は新しいトラックを作り2本に分けましょう。
重ならない場合は1本で並べても問題ありません。
④書き出す
そして書き出します。
画像の手順で書き出しましょう。
このように書き出されているとOKです。
頭出しができているか確認する
最後に、書き出したファイルをもう一度DAWに貼り付けて確認しましょう。
元のデータをミュートにし、新しく張り付けたボーカルとカラオケ音源を聴いてタイミングが合っていればOKです。
その書き出したデータをMix師に送るようにしましょう。
頭出しのやり方まとめ
今回は頭出しの方法についてまとめました。
そもそもDAWで録音すると頭出しって必要ないんですけどね!
今Audacityで録音されている方は、今後はStudio One 6 Primeで録音することをオススメします。
以下の記事でStudio One 6 Primeのレコーディング方法を解説しているので参考にしてください。
また、録音した音源をMixさんに送ると
音質が悪いですね
と言われることがあるかもしれません。
(実際に僕が初めてMix依頼した時は言われました・・・)
そんな時は以下の記事をご覧ください。
歌い手さんのための音質改善ポイントを解説しています。
おわり!