歌い手「コンデンサーマイクはどのように保管したらよいですか?出しっぱなしでも大丈夫ですか?」
- コンデンサーマイクのお勧め保管方法をマイクの価格帯に分けて解説
コンデンサーマイクを正しく保管できていないと、音質に影響したり最悪の場合、故障の恐れもあります。
高音質を保ちたい!
コンデンサーマイク高いのに故障なんて嫌!
そんな方の為に、今回はコンデンサーマイクの価格帯別にお勧めの保管方法をまとめていきます。
いったんこの記事の結論をまとめます。
- 5万円未満のマイクで居住環境が良い ⇒ 出しっぱなしでもOK
- 5万円未満のマイクで居住環境が悪い ⇒ 密閉できる保存容器に除湿剤を入れて保管
- 5~8万円程度のマイク ⇒ 構造次第では専用の防湿庫(デシケーター)が必要
- 10万円以上のマイク ⇒ 専用の防湿庫(デシケーター)で保管
それでは一つずつ解説していきます。
5万円未満のマイクで居住環境が良い場合の保管方法
5万円未満の比較的安めのコンデンサーマイクであれば
- 居住環境が悪くなければ出しっぱなしでもOK
- ただし落下や埃には注意が必要
です。
コンデンサーマイクは湿度30%〜50%の間で保管することが推奨されています。
人が快適と感じる居住環境であれば湿度30%~50%である可能性が高いです。
よって、快適と感じる居住環境に住んでいる方はマイクは出しっぱなしでもOKです。
ただし出しっぱなしにすることで、落下のリスクや埃がかぶる可能性があるのでそこには注意しましょう。
マイクが落下したり埃をかぶると、ノイズや故障の原因になります。
5万円未満のマイクで居住環境が悪い場合の保管方法
5万円未満の比較的安めのコンデンサーマイクで、かつ住居環境が悪い場合は
- 出しっぱなしはNG
- 密閉できる保存容器に除湿剤を入れて保管
- 保管前に水分を拭き取る
- 急激な温度変化に注意する
という保存方法になります。
外出から戻ると室温が極端に高いor低い、部屋が結露しやすい、カビが生えやすいなどの部屋に住んでいる方はマイクを出しっぱなしにしてはいけません。
そのような住居環境が悪い方は保存容器に入れて保管しましょう。
マイクの中に水分が入り込み、音を拾う部分を劣化・故障させてしまうからです。
マイクを購入した際ハードーケースがついていた場合とソフトケースがついていた場合に分けて保管方法を説明します。
ハードケースの場合
- マイクをハードケースに入れる
- ハードケースに乾燥剤を1包入れる
- 定期的に乾燥剤を交換する
ソフトケースの場合
- マイクをソフトケースごと密閉できる容器に入れる
- 容器に乾燥剤を1包入れる
- 定期的に乾燥剤を交換する
ソフトケースの場合は、マイクをソフトケースに入れた後、更に100均で売ってあるタッパなどの密閉できる容器に入れましょう。
その容器に乾燥剤をいれます。
ジップロック、パスタケース、ドライボックス、アルミケースなど…
ハード、ソフト、どちらのケースの場合もマイクの故障の原因にならないよう乾燥剤は1包だけにしましょう。
乾燥剤を入れすぎることで極端に湿度が下がり、マイクの中のゴムなどの部品が乾燥でひび割れを起こしてしまう可能性があります。
また、乾燥剤は定期的に交換しましょう。
使用する乾燥剤の種類によって交換のタイミングが異なるので、使用する乾燥剤の説明書どおりのタイミングで交換するのがよいでしょう。
(シリカゲルなら青い粒が、紫色またはピンクに変わったときなど)
シリカゲルはAmazonなどでかなり安価で手に入れることができます。
早めに買っておきましょう。
5~8万円程度のマイクの保管方法
5~8万円程度のマイクに関しては、
マイクの構造次第では専用の防湿庫(デシケーター)が必要です。
この価格帯のマイクは、しっかり保管した方がいいのか、出しっぱなしでもいいのか微妙なところです。
というのも、構造が5万円未満のマイクに似ているものと、10万円以上のマイクに似ているものがあるからです。
つまり5万円未満のマイクの保管方法でよいものもあれば、10万円以上のマイクの保管方法でないといけないものもあります。
とはいえ不安であれば、下で解説する『10万円以上のマイクの保管方法』に書いてある方法で保管しておきましょう。
多少面倒くさいですが、確実にマイクを守ることができます。
10万円以上のマイクの保管方法
10万円以上のマイクは、
専用の防湿庫(デシケーター)で保管しましょう。
防湿庫を用意できないのであれば、この価格帯のマイクの購入はお勧めできません。
デジケーターとはこんな感じの入れ物です。
マイクやカメラなど、湿気に弱い機材を入れる小さい倉庫みたいなものです。
コンデンサーマイクは高ければ高いほど音を拾う部分が繊細です。
ほんの少しの埃が入り込むだけでも、10万未満のマイクと比べるとノイズの影響が大きいです。
マイク内に水分が入り込むことでマイクの音を拾う部分に埃が付きやすくなります。
最悪の場合、音を拾う部分が錆びて故障の原因にもなります。
デジケーターの選び方や、オススメの製品を下の記事で紹介しています。
購入を検討されている方は参考にしてください。
『【厳選!】コンデンサーマイクを保管するのにオススメの防湿庫3選!【デシケーター】』(予定)
3.コンデンサーマイクの保管方法まとめ
今回はに『コンデンサーマイクの保管方法』を紹介しました。
価格帯や構造、居住環境によって保管方法が異なりますので、ご自身の持っているマイクと居住環境に合わせてマイクを保管してください。
大事なマイクを長く使えるように。
良い音質の音源を録り続けらるように。
マイクの保管方法には気を使っていきましょう。
また「おすすめのコンデンサーマイクを知りたい!」という方向けに記事を書いています。
以下の記事ではおすすめのコンデンサーマイクを5つ紹介しているので、興味のある方は覗いてみてください!
おわり!