歌ってみたのMixをしたい人「歌ってみたのMixをするためのソフトは何がいいんだろうか。色々あるけど選び方を教えてほしいです。あと、それぞれのソフトを比較してくれたらわかりやすいな~」
こんなお悩みを解決します。
- Mixソフト(DAW)の選び方を解説
- 有名DAWソフト4つを徹底比較
- DAWソフト利用者ランキング【2021年版】
今回は歌ってみたのMixをするためのソフト『DAW(ダウ)』の選び方を解説していきます。
後半では有名ソフト4つを徹底比較していますので、自分に合ったものを購入してみてください。
僕が10年以上愛用して使っているDAWも紹介しています。
DAWは種類がたくさんあって悩みますし、安い買い物じゃないのでできれば失敗したくないですよね。
どうしても決めきれない方は僕と同じ『Studio One 6』にしましょう。
10年以上愛用しているDAWなので自信を持ってオススメできます。
ではいってみよう!
- ほんみく管理人
- 歌ってみた制作株式会社PXstudio代表取締役
- 一般社団法人日本歌ってみたMIX師協会監事
- ミキシングエンジニア歴:10年以上
- 過去Mix件数:1700件以上
- 歌い手経験あり:3年程度
- Twitterでも発信(@pixl_05)
そもそもDAWってなんなの?
ここでは簡単にDAWの説明をします。
すでに知っているという方は『Mixソフト(DAW)の選び方を解説』に、
早くDAWを紹介してくれー!!
という方は『代表的なDAWを徹底比較』をクリックして飛ばしてください。
DAWとは
デジタル・オーディオ・ワークステーション(Digital Audio Workstation、略称DAW)は、デジタルで音声の録音、編集、ミキシング、編曲など一連の作業が出来るように構成された一体型のシステムを指す。-Wikipediaから引用-
です(`・ω・)ゞ
DAWでできることをわかりやすく説明すると
- 音声の録音
- 音声の編集
- 音声のミキシング
- 音声のマスタリング
です。
要は「音楽の編集全般ができるように作られたソフト!」ということですね。
歌ってみたのMixもこのDAWを使ってやっています。
Mixソフト(DAW)の選び方を解説
それでは選び方について解説。
以下の5つの基準をもとに説明していきます。
- 価格
- 対応OS(Windows or Mac)
- エフェクト数
- オーディオトラック数
- ピッチ補正機能
価格
ここが一番気になるところだと思うので最初にもってきました。
結論からいうと、価格が高いほど性能がいいです。
ここでいう性能とは、搭載されているエフェクトの数や機能の豊富さです。
安い=エフェクト数少ない、機能が制限されている。
高い=エフェクト数多い、全機能が使える。
という感じですね。
無料のDAWでもいいんですか?
無料のDAWでもかまいません。
ただし無料のDAWには
- 機能制限ありの『有料DAWソフトの無料版』
- すべての機能が無料で使える『完全無料のDAWソフト』
と2種類に分かれます。
簡単にですが説明します。
機能制限ありの『有料DAWソフトの無料版』
Studio One 6 Prime
機能制限があり好きなようにMixができません。
しかし、無料で慣れてから有料アップグレードすることで、機能制限なしで使用することができます。
こちらは全機能使用することができますが、30日間のみという制限があります。
CUBASE30日体験版
これもStudio One同様で、有料で製品を購入すると期間制限なしで使用することができます。
すべての機能が無料で使える『完全無料のDAWソフト』
REAPER(リーバー)
昔僕もこれでMixをしていました。
しかし今はあまりおすすめしません。
理由としては
- 基本は英語表記なので操作画面がわかりにくい
- 日本語化パッチをあてて日本語化できるが、日本語がおかしくて説明がわかりにくい
このため、Mixを進めるにあたって非常に時間と手間がかかります。
Cakewalk by BandLab
こちらは素晴らしいですね。無料のDAWの中ではトップレベルです。
詳しい説明ははぶきますが元々5万円前後していたソフト(SONAR)が無料化したソフトなのです。
無料のDAWでMixをしたいのであればCakewalkは非常にオススメです。
ただ僕は使ったことがないので、あまりデメリットの説明ができません。(すみません)
対応OS(Windows or Mac)
Windowsに適しているDAWとMacに適しているDAWがあります。
お使いのPCによって使い分けが必要です。
エフェクト数
エフェクトとはリバーブ、コンプレッサー、EQなど、歌声に効果をかける機能です。
その機能が、DAWによって搭載されている数が違います。
多ければそれだけいろんな効果をかけることができるので、このあたりも選ぶ基準になってきます。
あと、DAWの中でもグレードよってエフェクト数が変わってきますのでしっかりチェックしましょう
オーディオトラック数
音声ファイルが編集できるトラックの数になります。
あまり少なすぎると合唱のMixができません。
(できないことはないんですが、少ないと非常に不便です…)
僕の場合ですが、大体一人につき10トラックほど使うので、6人の合唱Mixをする場合は60トラック必要になります。
合唱Mixをすることも視野に入れられている方は、最低60トラックあるDAW(グレード)を選ぶといいですね。
ピッチ補正機能
ボーカルの音程やタイミングを補正することができる機能です。
これもDAWによって搭載されているものとされていないものがあります。
そして同じDAWの中でも廉価版にはなく上位版に搭載されている場合が多いので、ピッチ補正機能が欲しい方はしっかりチェックして、上位版を購入することをおすすめします。
とはいえ、ピッチ補正ソフトはあとで別途購入し追加することができるのでそこまで重要視しません。
DAWによって仕上がりの音が違うの?
これに関しては、終わらない論争が繰り広げられていますが、「正直そこまで変わるか?」という印象です。
少なからず普通のリスナーさんが簡単に聞き分けることはできないと思うので、そんなに神経質になることではないですね。
歌ってみたMixにおすすめのDAWを徹底比較
では代表的なDAWを徹底比較していきましょう。
ここで紹介するのは一度は聞いたことがあるであろう、有名ソフト4つを紹介していきます。
まずはこの中から自分に合ったDAWを選びましょう(`・ω・)ゞ
それではいってみよう!
Steinberg / CUBASE13
国内シェアNo.1 あなたのアイデアを音楽という形にするために、必要なすべてが揃っています
- 様々な面で文句なし「DAW界の優等生」
- 最も多くの人が使用しているDAW
- 使用している人が多いので困った時に情報がネット上にたくさんある
ドイツのSteinberg(スタインバーグ)社からリリース。
有料DAWの中では最も多くの人に使われているソフトではないでしょうか。
歌ってみた界隈でも数多くのMix師が使用しています。
音楽業界でも「perfume」や「きゃりーぱみゅぱみゅ」のプロデュースを手掛ける「中田ヤスタカ氏」もこちらのCubaseを使用していることで有名ですね。
操作面、機能性、拡張性。様々なポイントで優れており、いわば「DAW界の優等生」です。
Cubase Pro 13 | Cubase Artist 13 | Cubase Elements 13 | |
---|---|---|---|
対応OS | Windows/Mac | Windows/Mac | Windows/Mac |
エフェクト数 | 87 | 62 | 45 |
オーディオトラック | 無制限 | 無制限 | 48 |
ピッチ補正機能 | Vari Audio 3 | Vari Audio 3 | なし |
価格<公式> | 69,300円 | 39,600円 | 13,200 |
購入する | 購入する | 購入する |
PreSonus / Studio One 6
シェア急上昇! デジタルミックスを定義した敏腕チームが手掛けるミキシングデザイン
- 動作が軽く安定している
- 比較的安価
- 操作性抜群のインターフェイス
近年シェアを伸ばしているDAWソフトです。
AKBやゴスペラーズなどの作品で知られる作曲家、田辺恵二さん。Boaや倖田來未などのマニピュレーターとして活躍する鈴木啓さんなどもこのStudio One5を使用しています。
このStudio One、実はCubaseを開発していた技術者が新たに作ったDAWソフトなんです。
そのため操作性やデザインが若干Cubaseと似ています。
他のDAWと比べ動作が軽く安定しており、打ち込みもしやすいことで有名です。
歴史は浅いですが定番のDAWになっています。
ちなみに、P!xL(ピクセル)はこのStudio One 6を10年以上愛用しています。
どうしても決めきれない方はこれにしておきましょう。
自信をもってオススメしておきます。
Studio One Professional | Studio One Artist | Studio One Prime | |
---|---|---|---|
対応OS | Windows/Mac | Windows/Mac | Windows/Mac |
エフェクト数 | 41 | 30 | 9 |
オーディオトラック | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
ピッチ補正機能 | Melodyne Essential | 体験版 | なし |
外部プラグイン | 利用可 | 一部利用可 | 利用不可 |
価格<公式> | 39,600円 | 13,200円 | 無料 |
購入する | 購入する | 公式サイトへ |
有料版にはProfessionalとArtistがありますが、Professionalが断然オススメです。
最上位グレードで価格は高いですが、外部VSTプラグインが使用可能です。
またピッチ補正ソフトのMelodyne Essentialが無料で付いてきます。
Artistの方は外部VST(追加エフェクト)が使えないのでかなり使い勝手が悪いです。
(厳密にいうとArtistの方もアドオンを購入すれば外部VST使えるのですが、トータルで見たときにProfessionalの方がお得です。)
Studio One 6を購入するなら、『Professional』のグレードを購入しましょう。
Pro Tools
業界標準!プロフェッショナルが愛用するDAWソフト!
- 品質が圧倒的に高い
- より高みを目指す方におすすめ
音楽業界で最も普及している定番のDAWです。
音楽学校で使うDAWはおよそこのPro Toolsですね。
名前の通りプロが使用するソフトなので一般ユーザーは扱い方が少し難しいです。
しかし扱いが難しい分、品質が圧倒的に高いので、今後音楽編集で食べていきたいという意識が高い方。また、よりプロフェッショナルなDAWを使いたい人、二つ目以降のソフトとして考える人は、是非こちらのPro Toolsをおすすめします。かなり粋なDAWです。
グレード | Pro Tools 永年ライセンス版 | Pro Tools First |
---|---|---|
価格<公式> | 70,800円 | 無料 |
対応OS | Windows/Mac | Windows/Mac |
エフェクト数 | 80 | 23 |
オーディオトラック | 128 | 16 |
ピッチ補正機能 | AUTO-TUNE PRO | 無 |
購入 |
サウンドハウスで見る
| 公式サイトへ >> |
Logic Pro X
Macユーザー必見!音楽制作に必要なすべてのパワーと、すべての想像力を。
- 価格が非常に安い
- 安定性抜群
- 直感的にMixができる
Appleが開発しているDAWがこちらのLogic Pro。
デザイン、操作性がOSに非常に近く、Macユーザーなら直感的にMixができるのが特徴です。
そして、価格が安い。
上位版や下位版などのグレードはなく、2万円台ですべての機能と音源が使用できます。
そして安定性についても抜群にいいですね。
さすがApple純正のDAWだけあって、MacOS上ではほとんど落ちません。
グレード | Logic Pro X |
---|---|
価格<公式> | 23,800円 |
対応OS | Mac |
エフェクト数 | 101 |
オーディオトラック | 255 |
ピッチ補正機能 | Flex Pitch |
購入 | Logic Pro X >> |
DAWソフト利用者ランキング
毎年行われるDAWソフト利用者アンケートというものがあり、その2020年の調査結果を掲載しておきます(参考サイト:sleepfreaks様)
このランキングはMixのみでなくDTMもしている方を対象に調査を行っていますのでそれを踏まえ、参考にしてください。
結果は以下です。
順位 | DAWソフト | 投票数(複数可) | 比率(全体3952人) |
1位 | CUBASE | 1,698 | 43.7% |
2位 | Studio One | 1,104 | 28.4% |
3位 | Logic | 950 | 24.4% |
4位 | FL Studio | 664 | 17.1% |
5位 | Ableton Live | 503 | 12.9% |
6位 | GarageBand | 390 | 10% |
7位 | Pro Tools | 372 | 9.6% |
8位 | Cakewalk | 256 | 6.6% |
9位 | Maschine | 101 | 2.6% |
10位 | Reaper | 90 | 1.3% |
DAWを選ぶ際の参考になれば嬉しいです。
まとめ
今回はそれぞれのDAWの価格や特徴、また使用しているユーザー数のランキングなどを解説しました。
この中から自分に合ったDAWを選んでください。
といってもあまり神経質にならなくても大丈夫です。
PCの性能向上とともにDAWソフトも年々進化しており、昔と比べどのDAWソフトも基本性能は大差ありません。
ぶっちゃけ、買ってしまったDAWが愛用のDAWになってきます。
ですので、どうしても決めきれない方は
僕と同じ『Studio One 6』にしましょう。
10年以上愛用しているので自信を持っておすすめできるDAWです。
使用するDAWが決まったら、実際にMixしてみましょう。
このブログでは初心者からMix師になるためのガイドマップを用意しています。
こちらの記事を参考にMixしてみてください!
それでは、この記事が少しでもあなたのDAW選びの役に立てば嬉しいです。
おわり!