OBSでの配信中にマイクのノイズが気になる?『サーッ』という音を消す方法を徹底解説!

VtuberOBS を使って配信をしてるんだけどマイクにサーッというノイズがずっと乗ってる…これを消したいと思ってるんだけどやり方がわからない…どうすればいいですか?

こんなお悩み解決します。

この記事の内容
  • 配信でよくあるノイズの種類とその原因
  • OBS標準フィルター(ノイズ抑制、ノイズゲート)でノイズ除去
  • VSTプラグインやNVIDIA Broadcastを使った高度なノイズ除去
  • マイク選びや設置環境の工夫
この記事を書いた人
P!xL(ピクセル)
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こんにちは。ニコ動、YouTubeでMixer(ミキサー)をしているP!xL(ピクセル)(@pixl_05)です。

Vtuberや配信者にとって、クリアな音声はリスナーの満足度に直結する大切な要素です。

でも、「サーッ」というホワイトノイズや、話していないときの環境音が気になってしまうこと、ありますよね。

この記事では、配信ソフトOBSを使って、誰でも簡単にできるノイズ除去の方法から、ちょっと高度なテクニックまで、わかりやすく解説していきます!

これを読めば、あなたもノイズに悩まされることなく、自信を持って配信できるようになるはずです。

目次

1. はじめに:配信中のノイズ問題とは?

Vtuberや配信者が直面するマイクノイズの悩み

Vtuber

配信してると、マイクに入る「サーッ」って音、気になるんだよね…。リスナーさんに聞き取りにくくないかな?

このマイクノイズは、配信全体の質に影響を与えてしまう可能性があります。

例えば、リスナーにとっては少し聞き取りにくさを感じさせてしまったり、長時間聞いていると疲れてしまう原因になるかもしれません。そうなると、せっかくの内容が十分に伝わらないことも考えられます。

場合によっては、それが理由で視聴を続けるのが難しくなってしまう…というのは避けたい状況です。

また、配信している本人にとっても、これは無視できない問題です。

「ノイズ、大丈夫かな?」と配信中に気になってしまうと、トークやゲームプレイへの集中力が削がれてしまうこともあります。これは、精神的な負担、つまりストレスにも繋がりかねません。

「サーッ」というホワイトノイズの原因

Vtuber

そもそも、この「サーッ」って音、どこから来るんだろう?

ところで、この「サーッ」という音、いわゆるホワイトノイズって、どこから来るんでしょうか?

実は原因はいろいろ考えられます。

  • 機器由来のホワイトノイズ: マイク自体やオーディオインターフェースなど、機材が元々持っているノイズです。ある程度は仕方ない部分もありますが、設定や機材選びで軽減できることもあります。
  • 電気的なノイズ: パソコンや他の家電製品からの電磁波が、ケーブルなどを通じて影響してしまうケースです。「ジー」とか「ブーン」みたいな音の原因にもなりますね。配線を見直したり、USBポートを変えたりすると改善することもあります。
  • 環境ノイズ: エアコンの音、パソコンのファンの音、部屋の反響音(エコー)など、マイクが拾ってしまう周囲の音もノイズの原因です。これは、マイクの設置場所や部屋の環境を工夫することで対策できます。

ノイズを放置することのデメリット

こういったノイズをそのままにしておくと、やっぱり色々と良くないことがあります。

リスナーにとっては、単純に聞き心地が悪いですし、せっかく作ったアーカイブ動画も、ノイズが多いと後で見返す気が起きにくくなってしまうかもしれません。

「音質に気を使ってないのかな?」なんて思われてしまうと、ちょっと残念ですよね。それに、長時間ノイズ混じりの音を聞いていると、純粋に耳が疲れてしまいます。

P!xL(ピクセル)

というわけで、やっぱりノイズ対策は、配信者にとって結構大事なテーマなんです。

2. OBSでノイズを除去する基本的な方法

じゃあ、具体的にどうやってノイズを減らしていくか、ですよね。まずは配信ソフトの定番、OBS Studioに標準で入っている機能を使ってみましょう。

OBSには「音声フィルター」という便利な機能があって、これを使うとリアルタイムでマイクに入ってくる音を加工できるんです。

OBSの音声フィルター機能の概要

難しそうに聞こえるかもしれませんが、基本的な考え方はシンプルです。

OBSには、音に関するいろんなお悩み解決ツール(フィルター)が用意されています。例えば、「ノイズ抑制」フィルターは背景のサーッという音を減してくれますし、「ノイズゲート」フィルターは、話していない時の不要な音をカットしてくれます。

これらのフィルターをいくつか組み合わせて、自分のマイク音声に適用していくイメージですね。

ノイズ抑制フィルターの設定手順

Vtuber

フィルターってどうやって設定するのかな?

フィルターの設定手順は以下です。

STEP
音声ミキサーを開く

OBSの画面下にある「音声ミキサー」で、自分のマイクのところにある歯車アイコン⚙️をクリックします。

STEP
フィルターを選択

出てきたメニューから「フィルタ」を選びます。

STEP
ノイズ抑制を追加

フィルター設定画面が開くので、左下の「+」ボタンを押して、「ノイズ抑制」を選びます。

STEP
方式を選択

フィルターが追加されたら、「方式」を選ぶところがあります。初期設定は「RNNoise」になっていることが多いですが、「Speex」という選択肢もあります。(この違いは後ほど説明しますね!)

STEP
抑制レベルを調整

あとは「抑制レベル」というスライダーを調整します。左に行くほど強くノイズを抑えますが、やりすぎると声がこもったり変になったりするので注意が必要です。まずは-30dBあたりから試してみて、自分の声を聞きながらちょうどいいポイントを探るのがおすすめです。

STEP
ノイズプロファイル作成を完了

数秒経ったら、チェックボックスのチェックを外します。これでノイズプロファイルの作成は完了です!

STEP
効果を確認・調整

設定画面を閉じて、実際に喋ってみてノイズが減っているか確認しましょう。もしノイズが減りすぎたり、声が変になったりしたら、ReaFIRの画面で赤い線(これがノイズプロファイル)を調整することで、効き具合を微調整できます。

P!xL(ピクセル)

ちょっと手順が多いですが、うまくいくとOBS標準のノイズ抑制よりも強力にノイズを消せる場合があるので、試してみる価値はありますよ!

3. ノイズゲートで不要な音をカットする

「ノイズ抑制」フィルターで背景のサーッという音はある程度減らせましたが、まだちょっと気になる音が…例えば、話してない時の小さな環境音とか、タイピング音とか。

そんな時に役立つのが「ノイズゲート」フィルターです。

ノイズゲートの仕組みと効果

ノイズゲートは、その名の通り「音の門番」みたいな役割をしてくれます。

あらかじめ設定した音量(これを「しきい値」といいます)よりも小さい音は通さず、カットしてしまうんです。

これを使うと、自分が話している時はちゃんと声を通すけど、黙っている間の小さなノイズ(例えば、遠くのエアコンの音とか、キーボードのカチャカチャ音とか)をバッサリ切ってくれるので、音声がよりクリアになります。

開放しきい値と閉鎖しきい値の設定方法

ノイズゲートの設定で重要なのが、「開放しきい値」と「閉鎖しきい値」です。

  • 開放しきい値: ゲートが開く(=マイクの音を通し始める)音量のラインです。この値よりも大きな音が入ってきたら、ゲートが開いて音声が通ります。
    • 自分の声がちゃんと入力されるレベルより、少しだけ低い値に設定するのがポイントです。
    • 低すぎると、カットしたいはずのノイズまでゲートが開いて拾ってしまいます。逆に高すぎると、喋り始めの声がプツッと切れてしまうことがあります。
  • 閉鎖しきい値: ゲートが閉じる(=マイクの音をカットし始める)音量のラインです。入力される音量がこの値を下回ると、ゲートが閉じて音声がカットされます。
    • 一般的には、開放しきい値よりも5dBから10dBくらい低い値に設定することが多いです。こうすることで、声の終わり際が自然に聞こえやすくなります。

設定のコツとしては…

OBSの音声ミキサーにあるレベルメーター(緑色のバー)をよく見ながら調整するのがおすすめです。自分が黙っている時のノイズが大体どのくらいのレベルなのか、そして自分が普通に話した時にどのくらいのレベルになるのかを確認しながら、しきい値を設定していくと良いですよ。

実際の配信環境に合わせた調整ポイント

しきい値を設定したら、実際に声を出してみて、不自然な点がないかチェックしましょう。

  • 喋り始めや終わりがプツッと切れていないか?
  • 小さな声を出した時に、ちゃんとゲートが開いてくれるか?
  • カットしたいノイズは、ちゃんとカットされているか?

もし不自然に聞こえる場合は、「アタックタイム」「ホールドタイム」「リリースタイム」という設定を微調整することで、より自然な聞こえ方に近づけることができます。

  • アタックタイム: 音がしきい値を超えてから、ゲートが完全に開くまでの時間です。短めに設定するのが一般的です(声の出だしが遅れないように)。
  • ホールドタイム: 音がしきい値を下回ってから、ゲートが閉じ始めるまでの時間です。これを少し長めに取ると、息継ぎなどで一瞬声が途切れてもゲートが閉じにくくなります。
  • リリースタイム: ゲートが閉じ始めてから、完全に閉じるまでの時間です。これを調整することで、声の終わり際がブツッと切れるのではなく、スーッと自然に消えるようにできます。
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これらの設定は、実際に自分の声で試しながら、一番しっくりくるポイントを探していくのが大事ですね。

4. フィルターの適切な順番で音質を向上

さて、ここまで「ノイズ抑制」と「ノイズゲート」という二つのフィルターを紹介しましたが、OBSでは複数のフィルターを組み合わせて使うことができます。

ここで一つ、大事なポイントがあります。それは「フィルターを適用する順番」です。実は、どの順番でフィルターをかけるかによって、最終的な音の聞こえ方が変わってくるんです。

推奨されるフィルターの順番

一般的に推奨されているフィルターの順番は、だいたいこんな感じです。

  • ノイズ抑制 (まず全体のノイズレベルを下げる)
  • ノイズゲート (無音時のノイズをカットする)
  • コンプレッサー (音量の大小を整える) ※後述
  • イコライザー(EQ) (音質を調整する) ※後述
  • ゲイン または リミッター (最終的な音量調整、音割れ防止) ※後述

基本的な考え方としては、「まず不要なノイズを取り除いてから、音量や音質を整える」という流れですね。もちろん、これはあくまで一般的な例で、使うフィルターの種類や目的によっては順番を変えることもあります。

各フィルターの役割と効果的な組み合わせ

Vtuber

コンプレッサーとかイコライザーって、何をするものなの?

ここで、さっき出てきた「コンプレッサー」や「イコライザー」についても、簡単に触れておきましょう。

  • ノイズ抑制: これはもうお馴染みですね。背景でずーっとなっている「サー」とか「ブーン」みたいな持続的なノイズを減らしてくれます。
  • ノイズゲート: これも大丈夫ですね。話していない間のノイズや、キーボード音みたいな小さい音をカットします。
  • コンプレッサー: これは、音量の「ばらつき」を抑えてくれるフィルターです。大きな声は少し抑えめに、小さな声は少し持ち上げて、全体的に聞きやすい音量に整えてくれます。配信中にテンションが上がってつい大声を出してしまっても、音割れしにくくなる効果もあります。
  • イコライザー (EQ): 特定の音の高さ(周波数)を強くしたり弱くしたりして、音質を調整するフィルターです。例えば、「声がこもって聞こえるな」という時に、特定の周波数を調整してスッキリさせたり、「もっと声をはっきりさせたいな」という時に、明瞭度に関わる周波数を持ち上げたりできます。
  • ゲイン: これは単純に、全体の音量を上げ下げするフィルターです。他のフィルターで音量が小さくなってしまった場合などに、最終的な音量を調整します。
  • リミッター: コンプレッサーと似ていますが、こちらは主に「音割れ防止」が目的です。絶対に超えたくない音量の上限を設定しておくと、それ以上の音量にならないようにガッチリ抑えてくれます。フィルターの一番最後に入れることが多いです。

これらのフィルターをうまく組み合わせて、順番を工夫することで、「ノイズが少なくて、聞き取りやすい音」を目指していくわけですね。

音質改善のための具体的な設定例

「じゃあ、具体的にどんな設定値にすればいいの?」って思いますよね。ただ、これは本当に使うマイクや部屋の環境、声質によってベストな設定が全然違ってくるんです…。

なので、あくまで「超・参考例」として見てくださいね。

  • ノイズ抑制 (RNNoise): 抑制レベル -30dB ~ -40dB くらい (ノイズの種類による)
  • ノイズゲート: 開放しきい値 -35dB、閉鎖しきい値 -45dB、アタック 25ms、ホールド 200ms、リリース 150ms くらい(自分の声量とノイズレベルによる)
  • コンプレッサー: レシオ 4:1、しきい値 -18dB、アタック 6ms、リリース 60ms、出力ゲインは声を聞きながら調整。
  • ゲイン: 最終的な音量が、OBSのレベルメーターで-6dBから-3dBくらいの間でピークが来るように調整。
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大事なのは、これらの数値を鵜呑みにするのではなく、自分の環境で実際に音を聞きながら、少しずつ調整していくことです! めんどくさいかもしれませんが、ここを丁寧にやると、音質がグッと良くなりますよ。

5. 高度なノイズ除去:VSTプラグインの活用

OBS標準のフィルターでも 十分なノイズ対策はできますが、「もっと徹底的にノイズを消したい!」「もっと細かく音質を調整したい!」という方もいるかもしれません。

そんな時に頼りになるのが、「VSTプラグイン」です。

VSTプラグインとは何か?

VST(ヴィエスティー)プラグインというのは、ざっくり言うと「音声処理の追加オプションソフト」みたいなものです。

元々は音楽制作(DTM)の世界でよく使われている規格で、エフェクター(音に効果を加えるもの)や楽器の音源などを、対応ソフトに追加して使えるようにする仕組みです。

OBSもこのVSTプラグインに対応しているので、世の中にある様々なVSTプラグイン(無料のものもたくさんあります!)をOBSのフィルターとして追加して、標準機能よりも高度な音声処理を行うことができるんです。

おすすめの無料プラグイン「ReaFIR」の紹介

Vtuber

無料で使えるプラグインがあるんだ!

無料のVSTプラグインの中でも、特にノイズ除去で有名なのが「ReaFIR(リアファー)」です。

これは「ReaPlugs VST FX Suite」という、いくつかの便利なプラグインがセットになったものに含まれているプラグインの一つです(開発元はCockosという会社です)。

ReaFIRのすごいところは、「ノイズプロファイル」という機能を持っている点です。これは、マイクに入ってくるノイズの「特徴」をプラグインに覚えさせて、その特徴に合ったノイズだけをピンポイントで除去してくれるという、かなり賢い機能なんです。

ReaFIRを使ったノイズプロファイルの作成方法

STEP
プラグインをインストール

まず、ReaPlugs VST FX Suiteをダウンロードしてインストールします。(検索すればすぐ見つかると思います!)

STEP
VSTプラグインを追加

OBSのフィルター設定画面で「+」ボタンを押し、「VST 2.x プラグイン」を選びます。

STEP
ReaFIRを選択

プラグインを選択するドロップダウンメニューから、「reafir_standalone」を選びます。

STEP
プラグイン設定を開く

「プラグインインターフェースを開く」ボタンを押すと、ReaFIRの設定画面が出てきます。

STEP
モードを「Subtract」に設定

画面の中にある「Mode」という項目を「Subtract」(サブトラクト:引き算の意味)に設定します。これがノイズ除去モードです。

STEP
ノイズプロファイル作成を開始

次に、「Automatically build noise profile (enable during noise)」というチェックボックスにチェックを入れます。

STEP
ノイズを学習させる

このチェックを入れた状態で、マイクに向かって何も喋らず、部屋のノイズだけを数秒間マイクに入力します。(エアコンの音とか、PCファンの音とか、普段気になるノイズをReaFIRに聞かせてあげる感じです)

STEP
プロファイル作成を完了

数秒経ったら、チェックボックスのチェックを外します。これでノイズプロファイルの作成は完了です!

STEP
効果を確認・調整

設定画面を閉じて、実際に喋ってみてノイズが減っているか確認しましょう。もしノイズが減りすぎたり、声が変になったりしたら、ReaFIRの画面で赤い線(これがノイズプロファイル)を調整することで、効き具合を微調整できます。

P!xL(ピクセル)

ちょっと手順が多いですが、うまくいくとOBS標準のノイズ抑制よりも強力にノイズを消せる場合があるので、試してみる価値はありますよ!

6. NVIDIA Broadcastを利用したノイズ除去(対応GPU限定)

もし、あなたがNVIDIAの比較的新しいグラフィックボード(RTXシリーズ)を使っているなら、もう一つ強力な選択肢があります。それが「NVIDIA Broadcast」です。

NVIDIA Broadcastの概要と特徴

NVIDIA Broadcastは、NVIDIAがRTXシリーズのGPUユーザー向けに無料で提供しているソフトウェアです。

これもAIの力を使って、マイク入力のノイズを除去したり、さらには部屋の反響音(エコー)まで抑えてくれたりする優れものです。しかも、OBS標準フィルターやVSTプラグインよりもCPU負荷が低い(代わりにGPUパワーを使います)のが特徴です。

マイク入力だけでなく、例えばDiscordなどで相手の声にノイズが乗っている場合に、そのスピーカー出力のノイズを除去する、なんていう使い方もできます。

おまけに、背景を消したり、Webカメラの映像を自動で追従させたりする機能も付いています。

対応するGPUの確認方法

Vtuber

私のグラボ、対応してるかな?

ただし、このNVIDIA Broadcastを使うには、対応したNVIDIAのグラフィックボードが必要です。

具体的には、GeForce RTX 20シリーズ、Quadro RTX、TITAN RTX以降のGPUが必要になります。自分のパソコンに搭載されているグラフィックボードが対応しているかどうかは、NVIDIA Broadcastの公式サイトで確認するのが確実です。

OBSでのNVIDIA Broadcastの設定手順

もし対応GPUをお持ちなら、設定は比較的簡単です。

STEP
NVIDIA Broadcastをインストール

NVIDIA BroadcastソフトウェアをNVIDIAのサイトからダウンロードして、インストールします。

STEP
NVIDIA Broadcastを起動

NVIDIA Broadcastを起動します。

STEP
エフェクトを設定

アプリ内の「マイク」タブで、自分の物理的なマイクデバイスを選択し、「エフェクト」の欄で「ノイズ除去」をオンにします。(必要であれば「部屋のエコー除去」もオンにできます)

STEP
OBSの音声デバイスを変更

次に、OBS側の設定です。OBSの「設定」→「音声」で、「マイク音声」デバイスを「マイク (NVIDIA Broadcast)」に変更します。(もしくは、音声入力キャプチャソースのプロパティでデバイスを「マイク (NVIDIA Broadcast)」に設定します)

これだけで、NVIDIA Broadcastによってノイズ除去された後のキレイな音声が、OBSに入力されるようになります。OBS側でノイズ抑制フィルターなどをかける必要は基本的になくなりますね。

Vtuber

RTXユーザーならこっちの方が簡単かも!試してみる価値ありそうだね!

7. マイクの選び方と設置の工夫でノイズを減らす

さて、ここまでOBSやソフトウェア側でのノイズ対策を見てきましたが、実はそもそもの「音の入り口」、つまりマイク自体やその周辺環境を見直すことも、ノイズを減らす上では非常に重要です。

「良いマイクを使えばノイズは減るんでしょ?」と思いがちですが、必ずしも値段が高い=ノイズが少ない、というわけでもないのが難しいところ。マイクの種類や特性を理解することが大切です。

ノイズが少ないおすすめのマイク紹介

Vtuber

どんなマイクを選べばいいのかな?ダイナミックとコンデンサー、どっちがいいの?

マイクには大きく分けて「ダイナミックマイク」と「コンデンサーマイク」という種類があります。

ダイナミックマイク

比較的、周囲の音を拾いにくい構造になっています。なので、多少環境音が気になる部屋でも、ノイズの影響を受けにくいのが特徴です。

構造がシンプルで丈夫なものが多く、扱いやすいのもメリットです。ライブハウスとかでよく見る、あの網あみのマイクは大体ダイナミックマイクですね。

配信で人気のモデルだと、Shure SM58やSM7B、Audio-Technica AT2040などがあります。

コンデンサーマイク

非常に感度が高く、小さな音や繊細なニュアンスまでしっかり拾ってくれるのが特徴です。レコーディングスタジオとかでよく使われていますね。

ただ、感度が高いということは、裏を返せば環境ノイズも拾いやすいということ。エアコンの音やPCファンの音なども、ダイナミックマイクより大きく拾ってしまう傾向があります。使う場合は、部屋の環境音対策や、後述する設置の工夫がより重要になります。

配信で人気のモデルだと、Audio-Technica AT2020やRode NT1などがあります。

USBマイク

オーディオインターフェースなしで直接PCにUSB接続できる手軽さが魅力です。ダイナミック型、コンデンサー型の両方があります。

手軽な反面、PC内部のノイズ(電気的なノイズ)の影響を受けやすい場合があるとも言われています。(もちろん、製品にもよりますが…)

P!xL(ピクセル)

もし「部屋の環境音が多いな…」と自覚がある場合は、ダイナミックマイクを選ぶのがノイズ対策としては有利かもしれませんね。

マイクの設置位置や周囲の環境を見直すポイント

どんなマイクを使うにしても、設置方法を工夫するだけでノイズをかなり減らせることがあります。

マイクと口元の距離

基本中の基本ですが、マイクはできるだけ口元に近づけましょう。目安としては5cm~15cmくらいでしょうか。マイクが口元に近いほど、自分の声をしっかり拾ってくれるので、相対的に周囲のノイズの割合を減らすことができます。(結果的に、OBSのゲインをあまり上げずに済むので、ノイズも増えにくいです)

マイクの向き(指向性)

マイクには「どの方向の音をよく拾うか」という特性(指向性)があります。多くの配信向けマイクは「単一指向性(カーディオイド)」といって、マイクの正面の音をよく拾い、横や後ろの音は拾いにくい特性を持っています。この特性を利用して、ノイズ源(例えばPC本体やエアコン、窓など)にマイクの「背面」を向けるように設置すると、ノイズを拾いにくくなります。

設置場所

マイクを直接机の上に置くと、キーボードを打つ振動や、机を叩いた時の音がマイクに伝わってノイズになってしまいます。できればマイクアームなどを使って、机から浮かせて設置するのがおすすめです。

部屋の反響音

部屋が「響く」感じ(部屋鳴り)も、ノイズの一種と捉えられます。壁や床からの音の反射が多いと、声が不明瞭になったり、残響がノイズのように聞こえたりします。カーテンを閉める、カーペットを敷く、壁際に本棚や布などを置く、吸音材を設置するなどして、部屋の反響を抑える工夫も効果的です。

ポップガードやショックマウントの活用

マイク周りのアクセサリーにも、ノイズ対策に役立つものがあります。

  • ポップガード(ポップフィルター):
    • マイクの前に付ける丸い網やスポンジみたいなやつです。これは、「パ」行や「バ」行などを発音する時に、息がマイクに直接吹きかかって「ボフッ!」というノイズ(破裂音、ポップノイズ)が発生するのを防いでくれます。直接的な環境ノイズ対策ではありませんが、聞きやすい音声にするためには必須級のアイテムです。
  • ショックマウント:
    • マイクを宙吊りにするような形で固定するホルダーです。マイクスタンドやマイクアームから伝わってくる振動(例えば、机を叩いた振動、歩いた時の振動など)を吸収して、マイク本体に伝わりにくくする効果があります。これも物理的な振動によるノイズを防ぐのに役立ちます。
Vtuber

アクセサリーも大事なんだね!ポップガードは付けなきゃ!

8. まとめ:クリアな音声でリスナーの満足度を高めよう

さて、ここまでOBSでのノイズ対策から、マイク選び、環境の見直しまで、色々な方法を見てきました。

いやー、結構やることありますね! でも、一つ一つはそこまで難しいものではないはずです。

ノイズ除去の重要性と効果

やっぱり、配信や動画において「音声」って、映像と同じくらい…いや、もしかしたらそれ以上に大事な要素かもしれません。

どれだけ面白い企画やトークでも、音声が聞き取りにくかったら、その魅力は半減してしまいますよね。

ノイズを適切に処理して、クリアで聞きやすい音声を提供することは、リスナーさんの満足度を高め、より配信を楽しんでもらうために、とても大切なことなんです。それに、長時間聞いても疲れにくい音声は、リピーター獲得にも繋がるかもしれません。

今回紹介した方法の総復習

今回ご紹介したノイズ対策をざっくりおさらいすると…

  • OBS標準フィルター:
    • ノイズ抑制 (サーッという音を軽減)
    • ノイズゲート (無音時のノイズをカット)
    • (その他: コンプレッサー、EQ、ゲイン、リミッターで音量・音質調整)
  • 高度なソフトウェア:
    • VSTプラグイン (例: ReaFIRでノイズプロファイル作成)
    • NVIDIA Broadcast (RTX GPUユーザー向け、AIで強力ノイズ除去)
  • 物理的な対策:
    • マイク選び (環境音が多いならダイナミックマイク有利?)
    • 設置環境 (口元に近づける、向きを工夫、マイクアーム、反響対策)
    • アクセサリー (ポップガード、ショックマウント)

こんな感じでしたね。

今後の配信に向けたアドバイス

大事なのは、「これが絶対的な正解!」という設定はない、ということです。

あなたの声、使っている機材、部屋の環境、配信するコンテンツの種類… いろんな要素によって、最適なノイズ対策は変わってきます。

一つの方法にこだわるのではなく、今回紹介したソフトウェア的な対策と物理的な対策をうまく組み合わせて、自分の環境に合ったベストな方法を見つけていくことが重要です。

そして、一度設定したら終わり、ではなく、定期的に自分の配信アーカイブを聞き返してみて、「もうちょっとこうしてみようかな?」と設定を見直す習慣をつけると、さらに音質を向上させていけるはずです。

P!xL(ピクセル)

リスナーさんからの「聞きやすくなったよ!」というフィードバックは、何よりの励みになりますからね!

というわけで、今回はOBSでのノイズ対策について、あれこれお話しさせていただきました。少しでも皆さんの配信活動の参考になれば嬉しいです!

以上、P!xLでした!

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