- ほんみく管理人
- 歌ってみた制作株式会社PXstudio代表取締役
- 一般社団法人日本歌ってみたMIX師協会監事
- ミキシングエンジニア歴:10年以上
- 過去Mix件数:1700件以上
- 歌い手経験あり:3年程度
- Twitterでも発信(@pixl_05)
こんにちは。ニコ動、YouTubeでMixer(ミキサー)をしているP!xL(ピクセル)(@pixl_05)です。
昔は無償Mixをしていました。
今は有償Mixに切り替えて6年目の現役Mix師です。
先日こんなツイートをしました。
今回は『無償Mixを依頼する最大のデメリット』について深く解説します。
歌ってみたで無償Mixを依頼する最大のデメリット
結論は
必ず投稿しなければいけない
という状況に置かれるということです。
先に言っておきますが、無償Mixのアンチでもなければ、攻撃したいわけでもありません。
むしろ、お金がない学生さんや若い方のために、無償でMixをしてあげているのはほんとに素晴らしいことだと思っています。
頭が上がりません。
ただ、Mix師本人もこのデメリットに気づいていない可能性があるので、語っていきます。
返ってきたMixのクオリティが高ければ何の問題もない
返ってきた音源のクオリティが高ければ満足ですよね。
ルンルン気分で投稿準備をします。
Mix師は相手に喜んでもらえて、Mixの練習にもなり、更に自分の宣伝になります。
歌い手は無償でMixをしてもらって嬉しいですよね。
問題はクオリティが低かったとき
問題なのは返ってきた音源のクオリティが低かった時です。
この時、選択肢は2つです。
- 投稿する
- 投稿しない
投稿すると自分のブランドが下がる
クオリティの低い作品を投稿すると、自分のブランド(価値)が下がる可能性があります。
前回聴いてくれたリスナーさんに対して、ガッカリさせてしまうかもしれません。
それに、自分でも納得いっていない作品を公開することを嫌がる人は多いですよね。
自分の歌リストにクオリティの低い作品が並んでしまいます。
投稿しなければ炎上する可能性がある
「じゃあ投稿しない!」
という選択肢ですが、これは実際難しいです。
投稿しなければMix師はどう思うでしょうか。
気分はあまり良くないですよね。
上記のように「残念だな・・・」って思うMix師さんならまだいいんです(よくないですが)
Mix師さんの中には
「無償でMixしてあげたのに投稿されませんでした」
と歌い手を晒し、歌い手側が炎上する可能性もあります。
というか実際にそれで燃えている人を何人も見てきました。
この可能性を秘めているから『投稿しない』という選択肢は危険なんです。
無償Mixはクオリティが低かった時、逃げ道がないのが最大のデメリット
繰り返しになりますが、『自分が気に入らない音源が返ってきたとき』どうしようもならないのが無償Mixのデメリットです。
逃げ道がないんです。
逆に、
「クオリティとかブランドとかどうでもいい」
という人は無償Mixは最強です。
無料でMixしてもらい放題です。
でもどうでしょうか。
自分の作品にこだわりがない人の歌を聴きたいと思いますか?
自分の作品にこだわれば人を心を動かせるというわけではありませんが、
人の心を動かす歌を歌える人は、自分の作品にこだわっている人ばかりです。
1,000円でも払って有償Mixにすると
ちょっと話がそれたので一旦戻します。
少額でも有償依頼をするのがいいかもしれません。
逆に1,000円の有償Mixをお願いするとしたら、『Mixとお金の交換』になります。
ということは投稿する、しないは歌い手が選べます。
これが有償Mixのメリットでもありますね。
無償Mixを依頼する時の注意点2つ
ただ、無償Mix依頼がダメという話ではありません。
無償Mixにも『無償』という大きなメリットがあります。
そのメリットを最大限に活用していくのは非常にいいことです。
最初にも言いましたが、僕は別に無償Mix師が嫌いなわけではないし、無償Mixを依頼する歌い手さんが嫌いなわけではありません。
ただ、無償依頼するときの注意点を歌い手さんわかっておいてほしいので、ここでお伝えしておきます。
注意点は以下2点です。
- 必ずサンプル音源を聴く
- 必ず投稿するという覚悟を持つ
順番に解説します。
①必ずサンプル音源を聴く
必ず依頼しようと思っているMix師さんの『サンプル音源』を聴きましょう。
- どんなMixをしている人なのか
これを確認せずに依頼するのは、ハッキリ言って謎です。
以下のツイートをご覧ください。
どんなMixになるか分からないのに、『無償だから』って理由でMix依頼する人がいます。
そんな人を見ると「自分の音源を大切にしていないんじゃないか」と思ってしまいます。
必ずMix師さんのサンプル音源を聴きましょう。
もしサンプル音源がなければ、別のMix師を探しましょう。
②必ず投稿するという覚悟を持つ
サンプル音源を聴いて、「よし!この人に依頼しよう!」と決まったとします。
そして、返ってきたMixがどんなクオリティでも『必ず投稿する』という覚悟を持って依頼しましょう。
これは注意点というよりは、最低限のマナーです。
Mixしてもらった人に対する感謝の意です。
無償でMixをしてもらったのなら、そのお礼として必ず投稿しましょう。
それによって、Mix師さんは自分の宣伝になるし、何より自分がMixしたものが投稿されるのは嬉しいものです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
無償Mixの最大のデメリットは、
『クオリティが高くても低くても、必ずその音源を投稿しなければならない』
というところにあります。
ただ、無償Mixは非常にありがたい存在です。
お金がない方の救世主です。
実は歌ってみたにおいて、最初からMixにお金をかける必要はありません。
詳細については『【知らないと損する】歌ってみたでお金をかける優先順位について語る』で詳しく語っているので、覗いてみてください。
ただ、1,000円や2,000円は支払った方が『投稿するかどうかを選択できる』のでコスパはいいです。
無償Mixを依頼するときは、そのMix師のサンプル音源を聴き、しっかりとデメリットの部分を把握した上で依頼するようにしましょう。
そんな感じっ
おわり!