素音源のクオリティを上げるためにチェックするべき4つの項目
こんにちは。ニコ動、YouTubeでMixer(ミキサー)をしているぴくせるです。
毎日歌い手さんの素音源を聴いています。
そんな中、
「最低限このくらいはチェックしてMix依頼出さないともったいないよ・・・!!」
って思うことがよくあるので、今回まとめてみました。
Mix依頼一回の金額は安くありません。
雑に10回依頼するよりも、丁寧な音源で5回依頼したほうがトータルのコスパはいいです。
毎回100点取れと言いません。
ただ簡単なセルフチェックで80点ぐらいのクオリティまであげることができるので、今まで気にしてなかった方は少し気にしていただいて、Mix依頼一回ずつの素音源のクオリティを上げていきましょう。
チェックすべき項目は以下です。
- 自分の歌と本家で違うところはないか
- 自分の声だけを聴いてみて違和感がないか
- ハモリをしっかりと歌えているか
- 参考音源通りの音源がそろっているか
順番に解説していきます。
自分の歌と本家で違うところはないか
自分の声と本家を聴き比べて、本家と違うところがないか確認しましょう。
そんなの別にしなくても、間違ってないと思うよ?
って思う人がほとんどだと思います。
でも、
意外と本家通りじゃない人意外と多いんです
これが、アレンジとして歌っているならいいんです。
でも明らかに「あ、覚えてないなこれ」って感じのパターンが結構あります。
僕が一回聞いただけでも違和感を覚えるなら、実際に曲を投稿してリスナーさんに聞かれた時、リスナーさんも必ず違和感を覚えると思います。
そして周りの歌い手がそういった細かいところを気にして作品作りをしているとしたら、相対的に自分の作品のクオリティーが下がってしまいます。
そうならないようにのでしっかりと曲を覚えてから録音するようにしましょう。
対策としては
録音が終わった時点で、本家(オンボーカル)と自分の声を同時に再生する
です。
これによって、自分が間違えて覚えていた音やタイミング、本家との違いを見つけることが出来ます。
『歌詞を見なくても歌える』くらいのクオリティまで持っていければバッチリですね。
自分の声だけを聴いてみて違和感がないか
次に、録音した自分の声をだけを聴いてみましょう。
以下のような項目に気が付くはずです。
- なにやら変な音が入っている
- 声やブレスが途中で途切れている
- 急いで息継ぎをしている
- 音が割れている
- 滑舌が悪くてちゃんと歌えていない
- 声が裏返っている
これらをリテイク(録り直し)するかどうかで、音源としてのクオリティはかなり変わってきます。
また、フルコーラスを歌った場合、後半になるにつれて疲れがでてしまい、だんだんと雑な歌い方になることが多くあります。
曲のラストは一番の見せ場でもあります。
後半疲れてきて声がうわずったり、かすれたりするのは仕方がないので、少し喉を休めてからリテイクしましょう。
音源全体のクオリティーが上がります。
ハモリをしっかりと歌えているか
音源自体の確認が終わったら次にチェックするのが声と声の重なり、つまりハモリが綺麗に作れているかの確認です。
ここで大事なのが、
ハモリも一つのメロディーである
ということです。
確認の仕方として、
- オケとハモリだけを再生した時に曲として成り立っている
- メインボーカルとハモリを同時に再生した時に綺麗に重なり合う
という状態になっているのが理想です。
オケとハモリを再生した時点で『曲として違和感がある』場合は綺麗なハモリになっていない可能性が高いです。
ハモリにはルールがありますが、そのルールを理解して歌えていないとそうなってしまいます。
よくあるのが、
メインボーカルに合わせてなんとなく違う音で歌っている
というパターンです。
意外にもそういった方は多いです。
このパターンで歌った音源は、Mix時に使えないことが多いので、ハモリはしっかりとした音程で自信を持って録音するようにしましょう。
ハモリパートを綺麗に歌うには
ハモリパートを綺麗に歌うひとつの解決策として、
YouTubeで「曲名 コーラスガイド」とかで検索をしてみると、ガイドを投稿してくれている場合もあります。
それでもなければ、コーラスガイドの作成依頼を受けてる方もいるので、依頼をしてみるのもいいかもしれません。
どうしてもハモリが歌えないという方は、Mix依頼時にメインボーカルからコーラス生成をしてもらうのも一つの手です。
ただし、コーラス生成のデメリットとして『機械音っぽくなってしまう』というものがあります。
ロックやポップスならあまり違和感はありませんが、バラード曲の場合は機械感が強く出てしまいます。
よって、バラード曲を歌う時は、なるべく自分の声でハモリを歌いたいですね。
作品のクオリティを上げるためにも頑張ってみましょう。
以下の記事でもハモリパートを録るコツについて解説しているので、興味のある方は合わせてご覧ください。
また私が運営している『歌ってみた制作会社 PXstudio』でもハモリガイド作成のサービスがあります。
以下ページからピピル か koshumuを選択してご依頼ください。(料金はいずれも3,000円です)
参考音源通りの音源がそろっているか
最後に、参考音源通りの音源がそろっているかを確認しましょう。
これも意外と抜けている方が多いです!
Mix依頼をするときに参考音源がある方は、なるべくその歌い手さんと同じ素材を用意しましょう。
例えば、参考音源が
メインボーカル + オク下
で歌っている場合は、同じようにメインボーカルとオク下の音源を送ってください。
Mixの段階でオク下を生成することも可能ではありますが、どうしても機械化が強くなってしまいます。
これはオク上も同様です。
ですので、なるべく生の声で録音するようにしましょう。
もしも録音するべきかどうかが分からない場合は、あらかじめ依頼予定のMix師に聞いておくと、録音がスムーズにできるかと思います。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は、『Mix師に音源を提出する前に最低限チェックしてほしい4つの項目』について解説しました。
再度チェックすべき項目をまとめると、
- 自分の声と本家で違うところはないか
- 自分の声だけを聴いてみて違和感がないか
- ハモリをしっかりと歌えているか
- 参考音源通りの音源がそろっているか
でした!
音源提出前に「ん?」と違和感があるところはリテイクしてから、Mix師さんに送りましょう。
それをするだけでも、音源全体のクオリティーが上がるので是非試してみてください!
また録音前の環境の作り方によって、さらなるクオリティアップにつながります。
環境の作り方については『【差がつく】歌ってみたで『いい音を録る』宅録環境の作り方4つ』を参考にしてください(`・ω・)ゞ
そんな感じっ
おわり!