【Mixテクニック】ボーカルが浮く原因6つとその対処法を解説

Mix師「自分がMixするとボーカルが浮いてしまう・・・原因がわからないので教えてください。あと、改善方法もセットで教えていただけると嬉しいです。」

こんなお悩みを解決します。

この記事の内容
  • Mix時にボーカルが浮いてしまう原因がわかる
  • 浮かないようにMixする方法がわかる
この記事を書いた人
P!xL(ピクセル)
  • ほんみく管理
  • (株)PXstudio代表取締役
  • ミキシングエンジニア歴:10年以上
  • 過去Mix件数:1500件以上
  • 歌い手経験あり:3年程度
  • 毎日Twitterでも発信(@pixl_05)
P!xL(ピクセル)

こんにちは。ニコ動、YouTubeでMixer(ミキサー)をしているP!xL(ピクセル)(@pixl_05)です。

ボーカルMixマジで難しいです。

大手歌い手さんのMixを聞きながらMixをしてると、

「あれ?自分のMixめっちゃ浮いてね?」

って感じます。辛いです。

そこで今回は7年間Mix師を続けてきてわかった

ボーカルが浮かないようにMixする方法

を解説していきます。

それでは早速いってみよう!

目次

歌ってみたMixでボーカルが浮く原因6つとその対処法を解説

以前こういったツイートをしました。

ツイート内容と被りますが、ボーカルが浮いてしまう原因は以下6つです。

  • 録り音が悪い
  • 音量バランスが悪い
  • コンプレッサーの処理が悪い
  • EQの処理が悪い
  • 空間系の処理が悪い
  • ピッチ・タイミングが悪い

ひとつずつ見ていきましょう。

それと『改善方法』もセットで解説していきます。

録り音が悪い

そもそもの録り音が悪ければ、Mixをどう頑張ってもボーカルは浮きます。

録り音というのはいわゆる『レコーディング時の音質』です。

良いMix、良い作品を作るためには『正しいボーカル録音』が必要不可欠です。

改善方法

改善方法としては、

  • 部屋の環境を整える
  • 正しいマイクを使用する
  • 正しいインターフェースを使用する
  • 適切な音量で録音する

です。

あなたが録音して、あなたがMixする場合は自分自身で改善しましょう。

しかし、他の歌い手さんから音源を受けたMix師さんであるならば、上記のことを歌い手さんに伝えましょう。

録り音が悪いままMixを進めても双方デメリットしかありません。

過去に録り音を良くするための記事を書いているので歌い手さんに送ってあげてください。

また、レコーディング時にどうしてもノイズが入ってしまうのであれば『RX9』というプラグインで解決できる場合もあります。

下記記事もご参照ください。

音量バランスが悪い

既に結構長くなりそうな予感がしています。

2つ目の原因は『音量バランスが悪い』とボーカルが浮いて聞こえます。

僕もそうだったのですが、Mixを始めたての頃はボーカルを大きくし過ぎてしまいます。

改善方法

思い切ってボーカルの音量を下げましょう。

僕がよくやる方法としては

  • ボーカル音量をめっちゃ下げる(ほとんど聞こえないくらいまで)
  • 徐々に音量を上げていく
  • オケのスネアドラムと同じくらいの音量まで上げる

この方法で『スネアドラムと同じくらい』の音量まで調節してください。

しかし、実際にこれではボーカルが埋もれて聞こえるかもしれません。

そこで次のコンプレッサーやEQで調節していきます。

コンプレッサーの処理が悪い

ボーカルのダイナミクス(音量差)が大きすぎるとボーカルが浮いて聞こえます。

ダイナミクスが大きずぎるということは

  • スレッショルドが浅い
  • レシオの値が小さい
  • アタックが遅い
  • リリースが早い

ということが考えられます。

改善方法

上記4つの値を調節しましょう。

  • スレッショルド ⇒ 深くする
  • レシオ ⇒ 大きくする
  • アタック ⇒ 早くする
  • リリース ⇒ 遅くする

※注意点としては、やりすぎると抑揚がなくつまらないボーカルになってしまうということです。

ちょっとずつ値を変えて、慎重に調節しましょう。

コンプレッサーの基本的な使い方

コンプレッサーの基本的な使い方に関しては『【わかりやすく解説】ボーカルMixにおけるコンプレッサーの基本的な使い方』で詳しく解説しています。

参考にしてみてください。

EQの処理が悪い

EQの処理が悪いとボーカルが浮いて聞こえます。

浮いて聞こえる原因の一つに『オケの帯域とボーカルの帯域が被っている』というのがあります。

またカット、ブーストしすぎていると、浮いて聞こえます。

改善方法

その被っている帯域をEQでカット・ブーストしてあげましょう。

  • 500Hz前後をカット
  • 4kHz~8kHzあたりをブースト

少し極端な例ですが、上記のように処理してあげると、抜けがよくボーカルに馴染みやすいです。

更にその後、もう一つEQを追加して

こんな感じで耳につんざくところや、モコモコするところを細かく調節していきます。

空間系の処理が悪い

リバーブやディレイなど、空間系のエフェクトの調節も大事です。

かかりすぎていてもダメ。

少なすぎてもダメです。

僕もそうだったのですが、Mixを始めたての頃は空間系のエフェクトを多めにかけてしまう傾向にあります。

改善方法

ディレイや、リバーブをかけているかどうかわからないくらいに調節すると良い感じになります。

空間系エフェクトを多めにかけてしまいがちなのは、『浮いているボーカルを響きで誤魔化そうとするから』だと思います。

かけているかどうかわからないくらいに調節して、それでも浮いているように聞こえるなら、空間系を増やすのではなく、それ以外の

  • コンプ
  • EQ
  • ボリューム

を疑った方がいいでしょう。

因みにバラード曲がっつり空間系をかけた方が良くなる場合が多いので、例外とします。

ピッチ・タイミングが悪い

最後ですが、これが意外と見落としがちです。

ピッチやタイミングが合っていないと、浮いたように聴こえます。

曲には使う音使わない音というのが決まっています。

その使わない音がボーカルに乗ってしまうと、不協和音が起きます。

その不協和音が『ボーカルが浮いて聞こえる原因』です。

あと同じようにタイミングも、曲のBPM(テンポ)に合っていないと、その部分だけ浮いて聞こえてしまいます。

改善方法

しっかりピッチ補正、タイミング補正をしましょう。

これにつきます。

オススメのピッチ補正ソフトはMelodyneです。

以下に使い方の記事を貼っておきますのでご参照ください。

まとめ

いかがだったでしょうか?

今回は『ボーカルが浮く原因6つとその対処法を解説』しました。

今回の内容をまとめると

ボーカルが浮く原因6つ

  • 録り音が悪い
  • 音量バランスが悪い
  • コンプレッサーの処理が悪い
  • EQの処理が悪い
  • 空間系の処理が悪い
  • ピッチ・タイミングが悪い

でした!

それぞれしっかりと対処して、オケに馴染むMixをしていきましょう(`・ω・)ゞ

そんな感じっ

おわり!

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