Melodyne買った人「メロダイン買ったはいいけど、使い方がイマイチわからん・・・詳しい人誰かわかりやすく教えてください。」
こんなお悩みを解決します。
- Melodyneの使い方を初心者にもわかりやすく解説
- 歌が上手く聴こえるピッチの調節方法も伝授
P!xL(ピクセル)
- ほんみく管理人
- ミキシングエンジニア歴:8年
- 過去Mix件数:700件以上
- 歌い手経験あり:3年程度
- 毎日Twitterでも発信(@pixl_05)

こんにちは。ニコ動、YouTubeでMixer(ミキサー)をしているぴくせるです。
Melodyneを使って700件以上のMixを担当してきました。
最初はMelodyne難しいですよね・・・。
僕もかなり苦戦した記憶があります。
でも使いこなせるようになってくるとまるで魔法です。
使えば使うだけ魔法の技術は上がってきます。
ということで、今回は定番のピッチ補正ソフト『Melodyne(メロダイン)』の使い方と、歌が上手く聞こえるピッチ補正のコツを解説していきます。
それではいってみよう!
ちなみに僕は、『Auto-Tune』より『Melodyne』をオススメしています。
『Melodyne』のメリットは以下の記事からご覧ください。
【初心者向け】『Melodyne(メロダイン)』の使い方とうまく聴かせるコツをわかりやすく解説!
Melodyneを使ったピッチ補正の手順は以下です。
- ボーカルを読み込む
- ずれているピッチを修正する
- 分割ツールで音を分ける
- タイミングを補正する

順番にやっていこう!
Melodyneを使った基本のピッチ補正手順
ボーカルの読み込み
まずMelodyneにボーカルを読み込ませます。
ピッチ編集を行いたいトラックにMelodyneをインサートし、左上の「Transfer」というボタンをクリックして、赤く点灯させましょう。
この状態でDAWを再生すれば、Melodyneがトラックのボーカルを取り込んで分析していきます。
そもそもMelodyneにTransferがない場合
LogicやPro toolsをお使いの方はそもそもTransferが存在しないという場合があります。
その場合は以下の動画の3:50~を参考にしてみてください。
解決する可能性があります。
ピッチ補正ツールを使う
ボーカルの読み込みが完了すると、こんな感じで音程バーが表示されます。

音程バーが小さくて見えずらい時は『alt+ctrl』を押しながら画面をドラッグすると縮尺を変えられるよ!(Macの場合は『option+command』)
それでは次に、実際に音程を動かしてみましょう。
と言いたいところですが、先に分割ツールについて解説しておきます。
分割ツールで音程をわける
分割ツールの役目を解説しておきます。
例えば下のピッチをみてください。
緑の枠線は実は『3音』あります。
それが1音として読み込まれてしまっているので分割ツールを使って分けてあげましょう。
上のツール一覧の中、1番右が分割ツールです。
パツンパツンと切って3音にします。
切りました。
こんな感じで
『ほんとは複数音なのに1音として読み込まれているもの』
を切っておくとあとあと楽です。

ぼくは最初に全部切ってしまう派!
改めてピッチ補正
分割ツールで音程を分けたら、改めてピッチ補正の作業に入るのですが、別に詳しい解説はいりません。
タイミング補正ツール
次はタイミング補正のやり方です。
BPM(テンポ)の設定
まずDAW側でBPM(テンポ)の設定をしましょう。
DAWに設定してあるBPMがMelodyneに適用されているので、既に設定してある人は大丈夫です。
楽曲のBPM(テンポ)の調べ方は『【自動検出!】一瞬で曲のBPM(テンポ)を調べるアプリ『BPM Analyzer』の使い方を解説』
で解説しています。
音程バーを左右に動かす方法
次に音程バーを左右に動かしてタイミングを合わせます。
カーソルを音程バーの左右に持っていくと、このような表示に変わります。
この状態で左右に動かすとタイミング補正ができますが、これも普通に動かすと『一小節ごと』に動いてしまうので『Alt』を長押ししながらスライドさせましょう。(Macでは『Option』)
細かい補正ができます。
小節の線に合わせる
タイミング補正のコツですが、BPM設定済みなら、歌詞の頭が小節の線と重なります。
なんかごちゃごちゃしてしまいました・・・わかりますかね・・・
この薄い小節線に歌詞の頭がくるように動かすと、タイミングが合います。

裏拍子は線と線の間にくるってことだね!
テンポが速い曲やもっと細かい線を増やしたいとき
テンポが速い曲やもっと細かい線を増やしたいときは右上の音符マークを右クリックします。
そこから音符の長さを選択しましょう。
選ぶのは左側で、下にいくほど細かい小節線が表示されます。
(右側は三連符なのでここでは解説しません。)
【参考までに】過去にTwitterにアップしたピッチ補正の動画
過去にピッチ補正の流れを動画にしてTwitterにアップしています。
これを見ると今までの内容が一段と深く理解できるのではないかと(`・ω・)ゞ
貼っておきます。
ついでに本日の動画も上げときます。
一応歌い手さんにみてほしいんだけど、Mix師がどうやってピッチ補正してるか気になる人って多いから知りたい人は見てみてって動画です!
「あぁ~そういう風にしてるんだ~」程度でOKです。
知ってた人は好きな寿司ネタ教えてください。 pic.twitter.com/Fr5vbQUthA— P!xL(ピクセル)@サンタ系MIX師 依頼◎ (@pixl_05) March 10, 2019
歌がうまく聴こえるピッチの調節方法
ここからはピッチとタイミングの補正時『歌がうまく聞こえる』補正方法を伝授していきます。
以前Twitterで発信した内容を再度ご紹介します。
ピッチラインは真ん中より少し上
ピッチラインは真ん中より少し上にすると歌がうまく聞こえます。
どうしてうまく聞こえるのかって理由は音楽理論的に解説できますが、今回は割愛で。
【5年前の自分に伝えてあげたいこと】
Melodyneでピッチ補正する時、音の真ん中より、少し上に上げてあげると声に艶がでて上手く聞こえるよ!!
だまされたと思ってやってみて!! pic.twitter.com/nKM8D1VAaq— P!xL(ピクセル)@サンタ系MIX師 依頼◎ (@pixl_05) May 26, 2019
スライダーで音のつながりを滑らかに
『音と音の繋ぎを滑らかにする』機能を使うとうまく聴かせることができます。
(使い時が難しいですが)
【Melodyne小技】
「ピッチ補正するとケロる時がある」って人はこれ使ってないのかも!
『音と音の繋ぎをなめらかにする』機能がMelodyneにあるから是非使ってみてほちい pic.twitter.com/fKn8u11efN
— P!xL(ピクセル)@サンタ系MIX師 依頼◎ (@pixl_05) December 17, 2019
選択とマスターチューニング
これはうまく聞こえるコツというよりかは、『作業を早くするコツ』って感じです。
曲にはスケールというものがあり、要は曲中で使う音は決まっているんです。
それを自動で検知してくれて、使わない音はグレーにしてくれます。
めっちゃ便利です。
意外と知らない人がいてびっくりなのが、Melodyneでのオプションに『選択とマスターチューニング』ってのがあって
『曲中で使わない音はグレーになる』
って効果を発揮してくれるんだけど、これ使うと無駄な動きがなくなりピッチ補正の時間が半分くらいなるよ。
知らなかった人は是非お試しあれ~ pic.twitter.com/arK0kiF3iC— P!xL(ピクセル)@サンタ系MIX師 依頼◎ (@pixl_05) March 7, 2019
タイミング補正を極める
タイミング補正を極めると歌にグルーブを出すことができます。
使いどころによっては一気に視聴者を引き込めます。
メロダインの小技なんだけど、こういう曲調の歌で少し物足りない箇所はこうやってタイミングを16分くらい後ろにずらしてあげるとグルーブ感がでて上手く聞こえるよ!ぜひお試しあれ~~ pic.twitter.com/192woBuHVQ
— P!xL(ピクセル)@サンタ系MIX師 依頼◎ (@pixl_05) February 19, 2019
Melodyne(メロダイン)の使い方まとめ
いかがだったでしょうか?
以上がMelodyneの基本的な操作方法と、ちょっとしたコツでした!
Melodyneはただピッチ補正するだけでなく極めるともっといろんなことができます。
使い方に慣れてきたら下の記事も参考にして、次のステップを目指してみてください(`・ω・)ゞ
Melodyneには
・Essential
・Assistant
・Editor
・Studio
と4つのグレードがありますが、歌ってみたのMixはAssistantくらいの性能があればOKです。
そんな感じっ
おわり!
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