歌ってみたの録音ができる4つの場所を解説【メリット・デメリットも】
歌い手「自分の歌ってみた動画を広告してみたいです。広告運用の基本的なやり方を教えてください。」
こんなお悩みを解決します。
- 歌ってみたの録音ができる4つの場所と、それぞれのメリットとデメリットを解説
- ほんみく管理人
- 歌ってみた制作株式会社PXstudio代表取締役
- 一般社団法人日本歌ってみたMIX師協会監事
- ミキシングエンジニア歴:10年以上
- 過去Mix件数:1700件以上
- 歌い手経験あり:3年程度
- Twitterでも発信(@pixl_05)
こんにちは。ニコ動、YouTubeでMixer(ミキサー)をしているP!xL(ピクセル)(@pixl_05)です。
今回は、歌ってみたの録音ができる4つの場所と、それぞれのメリットとデメリットを解説します。
それぞれの場所の特徴を知っておかないと、ボーカル音源のクオリティが下がってしまう可能性があります。
ボーカル音源のクオリティが下がってしまうと、MIX後の音源のクオリティも下がってしまいます。
はじめに、それぞれの録音場所の特徴について簡単にまとめます。
- スタジオ → 質の高いボーカル音源を録音できるが、お金がかかる
- 宅録 → メジャーでお手軽。一番オススメ。ただご近所に配慮を。
- カラオケ → 宅録が難しい場合、スタジオより安く場所が借りられるが音源に反響音が入りやすい
- 車 → 反響音が入りにくいが、都会に住んでいる場合は雑音が入る可能性が高い
それではぞれぞれ解説していきます。
歌ってみたの4つの録音場所のメリットデメリット
①スタジオ
メリット
スタジオのデメリットは以下2点です。
- 高音質なボーカル音源を録音することができる
- プロが使用するようなマイクをレンタルして録音をすることができる
スタジオでの録音はノイズや反響音が入らないため、高音質なボーカル音源を録音することができます。
スタジオによっては、プロが使用するようなマイクをレンタルして録音をすることも可能です。
高音質で録音されたボーカル音源でMixをすると作品のクオリティが上がり、引いては動画の伸びにも関わってくるので、スタジオでの録音はかなりオススメです。
デメリット
スタジオのデメリットは以下3点です。
- お金がかかる
- パソコン持ち込みの場合、ネット環境がないとDAWを起動できない
お金がかかる
スタジオ録音の最大のデメリットはお金がかかるということです。
レンタル料金の相場を調べてみました。
個人でバンド練習用などの防音室を利用する場合、1時間500円~1000円くらいのところが多いようです。
レコーディング専用のスタジオを利用する場合、1時間1000円~10000円と設備によって幅があるようです。
ここぞというレコーディングのときに利用するのが良いかもしれません。
ネット環境がないとDAWを起動できない
パソコン持ち込みの場合はネット環境がないと録音するためのDAWソフトを起動させることができないため、録音することができません。
ただし、Studio Oneはオフライン作業もできるためこの心配は不要です。
Wi-Fiが使用できるスタジオもあるので、Studio One以外のDAWソフトを使用している場合は、事前にネット環境の確認をすることをオススメします。
Wi-Fiがないスタジオでも、ポケットWi-Fiやスマホのテザリング機能で対応可能です。
②自宅
メリット
以下のアンケート結果からも分かるように、一番メジャーなのがこの自宅での録音です。
【歌い手さんへアンケート】
— P!xL(ピクセル)@PXstudio代表 / Mix師 (@pixl_05) May 18, 2021
いつも録音してる場所はどこですか?
選択肢にない場合はリプで教えてください!
お手軽な上に時間を気にせず自分のペースで録音できます。
スタジオに行ったり、カラオケボックスに行ったりと、録音をするためにわざわざ移動をしなくてよく、録りたいときにすぐにレコーディングが始められるのも大きなメリットです。
アンケート結果によると80%以上の歌い手が自宅で録音していることがわかります。
また、いつも過ごしている環境なのであまり緊張せずに録音することもできますね。
デメリット
自宅で録音するデメリットは以下3点です。
- 部屋鳴りに注意が必要
- ノイズに注意が必要
- ご近所への配慮が必要
部屋鳴りに注意が必要
部屋鳴りってなに?
部屋鳴りとは、風呂場で歌を歌った時のような歌声の反響音をマイクが拾ってしまうことです。
部屋鳴りがひどいとMIXできないことがあったり、MIX後の音源のクオリティが下がってしまうことがあります。
部屋鳴り対策についてはこちらの記事を参考にしてください↓
https://piko-mix.com/curbing-room-rumblings/
ノイズに注意が必要
ノイズの大きさによっては、MIXの際に消すことができない場合もあります。
音が鳴りそうなものには注意しましょう。
特に換気扇やエアコンなど、音が鳴る機械は停止してからレコーディングをするようにしましょう。
ご近所への配慮が必要
アパートやマンションなどに住んでいると、ご近所と距離が近いのでトラブルにならないように注意しましょう。
部屋からの音漏れの対策として、手軽なものを挙げると遮音カーテン、遮音材などがあります。
もし簡易的な防音室を設置できる場合はそちらのほうが、音漏れ対策の効果は高いです。
ただし100%音漏れを防げるかどうかは購入する防音室によります。
そのため、音漏れによってご近所トラブルに発展する可能性がある方は部屋以外での録音を考えたほうが良いかもしれません。
③カラオケ
メリット
カラオケで録音するメリットというのは、実はありません。
あくまで、スタジオや宅録が難しい方向けの救済処置という感じです。
あえてメリットを上げるなら、スタジオより料金が安いという点です。
ただデメリットが大きすぎるのでカラオケでのレコーディングはオススメしません。
デメリット
カラオケで録音する際のデメリットは以下2つです。
- 他の部屋からの歌声などがノイズとして入ることがある
- 反響音が宅録よりひどい
歌ってみたの録音をすることを考えて作られたカラオケもあるようなので、お住いの地域にあるようでしたらそのような施設を利用することをオススメします。
ただ、一般的なカラオケを利用する場合は注意が必要です。
反響音が大きすぎてかなりMixに悪影響を及ぼします。
また隣の部屋の音なども入ってくるため、ボーカル素材としてはかなり質の悪いものになる可能性が高いです。
もしカラオケで録音する場合は、リフレクションフィルターや吸音材などを持っていき、万全な反響対策を行う必要があります。
④車
メリット
車もカラオケと同じく大きなメリットはありません。
これもあくまで、スタジオや宅録が難しい方向けの救済処置という感じです。
カラオケとの違いは、お金がかからないというのと、車の壁やシートが音を吸収してくれるので、吸音材なしで録音することができます。
それらの点を踏まえると、カラオケよりは車で録音することをオススメします。
デメリット
車で録音する際のデメリットは以下4つです。
- 立って録音するのが難しい場合がある
- 都会に住んでいる場合は雑音などが入る可能性がある
- 車自体から出る音がノイズとして入る可能性がある
- ネット環境がないとDAWを起動できない
立って録音するのが難しい場合がある
車内は狭いので立って録音するのが難しい場合もあります。
ほとんどの人が座っての録音になるので、本領が発揮できない可能性があるのが注意点です。
都会に住んでいる場合
都会に住んでいる方は、外からの音が入ってきてしまう可能性があるので注意が必要です。
また人に見られる可能性があるので、恥ずかしいかもしれません。
しかし、外が静かで人目が少ないところに行けるのであれば、質の高い音源を録音することが可能です。
車自体からでるノイズ
車のエンジン音やエアコンの音が入ってしまう可能性があります。
なので、エンジンやエアコンを切って録音しましょう。
ネット環境がないとDAWを起動できない
ネット環境がないと録音するためのDAWソフトを起動させることができないので、録音できません。
ただし、studio oneはオフライン作業もできるためこの心配は不要です。
studio one以外のDAWソフトを使用している場合は、ポケットWi-Fiやスマホのテザリング機能で対応しましょう。
歌ってみたの4つの録音場所まとめ
今回は歌ってみたを録音する際の録音場所の特徴や注意点、解決策について解説しました。
- スタジオ → 質の高いボーカル音源を録音できるが、お金がかかる。
- 宅録 → メジャーでお手軽。一番オススメ。ただご近所に配慮を。
- カラオケ → 宅録が難しい場合スタジオより安く場所が借りられるが、反響音が入りやすい。
- 車 → 反響音が入りにくいが、都会に住んでいる場合は雑音が入る可能性が高い。
あなたに一番合った録音場所を見つけましょう!
おわり!